「伝える」意味
いきいきHAPPY STEPの長野です。 平成30年5月26日、私の母校にて言語聴覚学科2年生に対して講義をさせて頂きました。私は作業療法学科を卒業して10数年、数年前より言語聴覚学科での講義を担当させて頂いております。今回のテーマは「胎児の発達と周産期医療について」です。 いつも学生さんへの講義は、とても大きな責任を感じながら行かせて頂いています。 学生さんは、将来のリハビリテーションを担う人材。まだまだ未熟者の私ですが、少しでも育てることができて、よい人材に成長していけるように伝えたい…。そんな想いを持って、伺っています。 学生さんへの講義では、いつも伝えることの難しさを感じます。今までの経験で、療育に通われる保護者様への講義もさせて頂いたこともありますが、保護者様は「子どもの為に少しでも知識をつけて、理解を深めたい…」という強い想いで聞きに来られます。 では、学生さんはどうでしょうか。保護者様ほどのモチベーションを持ってすべての講義を聞いている学生さんは少ないと思います。私もそうでした。。。 学生さんの反応はピュアです。興味があれば「前のめり」、分かりにくい・興味が薄れると「前のめりから…頭を伏せてしまいますzzz…」 私が講義(というより「伝えること」)で大切にしているのは、テーマについて充分に理解してもらうこと、ではなく、テーマについて「楽しい」、「興味がわく」、「もっと知りたい」と思ってもらうことです。 「楽しい、もっと知りたい」と思ってもらえれば、私は必要なくなると思っています。恐らく、学生さんは教科書を開くこと、図書館で本を探してみること、ネットで検索してみること…何かしらのアクションを起こし始めるでしょう。 学習のモチベーションは「知りたいと思うエネルギー」です。 学習といえば、お子様が苦手なことに取り組む時、保護者様がお子様の対応に困った時などにおいても、学習が必要になります。その時にも、「知りたいと思うエネルギー」が必要です。お子様にとっては、「楽しみが感じられること」、保護者様にとっては、「それなら出来ると思えること」だと思います。 それぞれのエネルギーの感じ方は異なると思いますが、すべての方に「おっ!それならやってみたい!」と思ってもらえるように、伝えていきたいと思います。