Ｓｔａｒｔｉｎｇ　ｏｖｅｒ...

１７年前の、北海道南西沖地震のことは
今もハッキリと覚えています。

マグニチュード７．８
震度６

あたしが住んでいる地域は震度３でしたが、
揺れ方がおかしかったので
もの凄く記憶にあります。

「グラグラグラッ」という揺れ方ではなく
「ゆ～らゆ～ら」という感じの横揺れが
結構長い時間続きました。

気持ち悪い揺れ方でした。

夜、１０時過ぎだったと思います。

夫とふたりで
「なに、これ、何なのこの揺れは？」
と、体験したことのない揺れに恐怖を感じていました。

「津波、心配だよな、この揺れ」
と、夫。


そして案の定

奥尻島には、５分もしないうちに
最大１６．８メートルの津波が押し寄せました。

死者は２３０名
行方不明者は２９名に達したそうです。


走って高台に逃げて、なんとか助かった人
車で移動しようとして渋滞に巻き込まれ、
そのまま車ごと波にさらわれた人

家族と一緒に逃げていたのに
気がついたら後ろに居た兄弟だけが波に
さらわれてしまった中学生

まさに地獄絵図だったでしょう。


昨日の津波の警戒報道は
この奥尻島のことが教訓となって
慎重にならざるをえなかったのではないでしょうか。

気象庁は「予測過大だった」と
謝罪しているようですが、
過大ぐらいで良いと思います。

奥尻島の最初の津波予測は「２メートル」でした。

実際はその８倍の波がおしよせたわけです。


昨日はどのTV番組を観ても端に「日本列島」がありました。

「せっかくフィギュアのエキシビション観てるのに
　選手の演技が見えないよ！」

とか

「龍馬伝の福山雅治の顔に日本列島がかぶるんですけどー！」

とか

お思いになったかたがたは大勢いらっしゃるかもしれません。


でもそれは仕方のないことだと思います。

１７年前のあの惨状を、また繰り返さないためにも
情報は必要だし、大袈裟にも思える避難勧告を
受け止めて慎重に行動することが大切だと思います。


しかし、あれですね。

今回は、家屋への浸水や
漁業への被害があったけれども、
人的被害がなくて本当に良かった。。。。


上記の、兄弟が後ろで波にさらわれた中学生
今はどうしているのだろう。

TVでその様子を絵に描いて説明していた１７年前。

IKUKOは泣けてきたのと同時に
「そんなこと、インタビューするなよ！可哀想に！」
と、少々怒りも感じておりました。



忘れられないエゾの地震の記憶でした。