カテゴリ:日本経済
昨日、財務省は2008年度の貿易統計速報値は28年ぶりに赤字となったと発表しましたが株式市場での輸出関連銘柄の反応は見られませんでした。
考えてみると貿易統計速報値は通関ベースなので、輸入額に保険と運賃が含まれて2割から3割水増しされた数値となります。これを差し引くと貿易黒字になりそうなので市場はショックを受けなかったようです。 それどころか今日の日経一面の貿易収支のグラフを見ると、2ヵ月連続で改善を見て底入れの兆しが出ています。 また中国の貿易の落ち込みが最も小さくマイナス9.8%に止まっていることも注目出来るのではないでしょうか。 日本から中国に輸出される品物の過半が欧米への輸出品に加工されるというお話をよく専門家から聞きましたが、変化がでだしているのかもしれません。 そんなわけで中国関連銘柄の決算と株価動向に注目します。 日本の輸出がやっぱり強いということになると、為替が円高に振れやすくなると考えておかなければならなくなります。 日銀短観での企業の想定為替レートは1ドル97円台なので、95円を越えてくると輸出関連銘柄の上値が重くなるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.04.23 09:18:42
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