カテゴリ:カテゴリ未分類
バットマン・リターンズ 1992年米映画 ティム・バートン監督ダニエル・ウオーターズ脚本
マイケル・キートン、ミッシェル・ファイファー、ダニー・デヴィート、クリストファー・ウオーケン 私は「バットマン・リターンズ」に強い感銘を受けました。 バットマンが対決する怪人 ペンギンとキャット・ウーマン の成り立ちの設定が見事だと感じたからです。 ペンギンは裕福な家庭に生まれましたがその畸形ゆえに両親から疎まれて川に流され、下水道に棲むペンギン達に育てられました。 長じてペンギンの曲芸が売り物のサーカス団の団長となり大企業の社長と組んで政界に乗り出しますが、それは人間社会への復讐のための手段でしかありませんでした。 キャット・ウーマンはペンギンと組んだ大企業の社長秘書でした。忠実で真面目な働き手でしたが会社の書類から社長の不正の企みに気が付き、不用意にも本人に話してしまいます。 彼女は殺し屋に襲われて命を落としますが、可愛がっていた猫達によって怪人キャット・ウーマンとして蘇ります。 クライマックスのペンギンが自滅するまでの過程は忘れる事が出来ません。 観客である私たちはサーカス団の人々がペンギンを見限って離れて行く様子を見せられますが、ペンギンにはギリギリになるまでは何が起こっているのか分かりません。 忠実な兵士だったペンギン達が離れるのを見て初めて味方が誰も居なくなった事に気が付きます。 その後バットマンシリーズには大ヒット作「ダークナイト」が加わってシリーズとしての厚みが増しました。 ハリウッド映画も単純な勧善懲悪だけではもはや観客を集める事が出来ないのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|