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１９９２年５月２２日、ボスニア・ヘルチェゴビナ・クロアチア・スロベニアが国際連合に加盟しました。

ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の構成国だった４カ国の国際連合加盟でした。

チトーのカリスマと宥和政策によって、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国は国内の民族主義者の活動が抑制されることによって統一がもたらされていました。

１９８０年代から１９９０年代の民族主義の伸張とセロビアのミロシェビチ、クロアチアのトウジマンの民族主義政権の成立によって民族間の不一致が進行し、１９９１年から２０００年まで各国で紛争が継続しました。

国連加盟の４カ国は、１９９２年までにセルビアとモンテネグロを残して連邦を離脱しましたが、クロアチアでは１９９５年まで、ボスニア・ヘルチェゴビナでは９２年から９５年まで、民族浄化を伴う激しい紛争がつづきました。

これは１９４１年にユーゴスラビアに侵攻したナチス・ドイツの支持を背景に独立したクロアチア独立国とセルビア人勢力チェトニックの内戦が背景にあった民族紛争でした。

１９９９年から２０００年にはコソボで紛争が起こりました。

２００８年以降、かつてユーゴスラビアであった地域にはマケドニア共和国・セルビア・ボスニア・ヘルチェゴビナ・クロアチア・スロベニア・モンテネグロの６つの国連加盟国およびコソボ自治区に分かれました。

クロアチアは２０１２年１月の国民投票で３分の２の賛成を得、議会によるEU加盟条約の批准を経て、２０１３年７月に２８番目のEU加盟国となる見通しとなりました。

スロベニアは２００４年３月にはNATO、５月にはEUに加盟を果たしました。

２００８年には初めて欧州連合の議長国となり、同年２がつのコソボ独立をきっかけとした一連の外交問題に対応しました。

これらの国々は強力なスポーツ社会を持ち、サッカーの強豪チームとテニスの国際的選手を出しています。