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「私たちは子どもをしつけするとか、いろんなことをするときにも、いまよりも、一歩前進ということを、たえず子どもに期待するわけです。けれども、その期待は子どもにたいして、「こうなってくれなくてはいやだ」とか、あるいは、「早くそうなってくれなくてはだめだ」とかいうのとはちがうのです。子どもに一定の成長や発達をうながしながら、けれどもその速さや限界は、子どものあゆみのままでいいというふうに、子どものありのままの状態を、親が本当に満足して、受け入れてあげられるかどうかが、たいせつなことなのです。
もうひとつたいせつなことは、子どもの望むことを望んだとおりに、どれくらいしてあげられるかということです。子どもが望んだら、その通りにしてあげればいいのです。それは子どもをあまやかすことだし、その結果、過保護にしてしまう、子どもを堕落させてしまうと心配している人がいます。こどもの言うことを聞いてあげすぎたら、子どもは依頼心が強くなって、自立しないのではないかという誤解というのは、非常に根深いものがあります。そんなことはぜったいないのです。おんぶとかだっこというから、そのたびにしてあげたら、子どもが歩けない子になったなんてことは、けっしてありませんね。おんぶというとき、おんぶしてもらえる、だっこといったとき、だっこしてもらえた子どものほうが安心して、自分を信じて自立していくのです。 では、そういう愛情がたりないと、なぜ自立しないだろうか、こういうことを考えてみてください。子どもは自分で望んだことを、十分してもらうことなしに、自発的に強い自立の意欲をわかせないのです。言われたことを不承不承、最低限度にやろうという感情にしかならないのですね。この関係はやってみるとよくわかりますよ。」(傍線今村) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.18 21:40:28
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