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カテゴリ:生き方
人が生きるのはそれぞれ目標があるから生きるのだと思う。その目標到達のために大なり小なり努力しているのが人生だと思う。
ある人にとっては素晴らしい絵画を描くことが目標で、毎日毎日そのための努力を積み重ねている。ある人にとっては世界旅行が目標で次から次に世界を訪ねて見聞を広めている。私にも目標があり、その目標のために生きている。しかし目標はあくまで目標で現実ではない。その目標に向かって努力してもそれに到達できるとは限らず、かえって遠ざかってしまうこともある。 私は現在水曜日を除く月曜から土曜日まで勤務している。水曜日は研究日として1日休んでよいことになっているが、胃カメラをする医師が足りなくて常勤している病院以外の所に胃カメラを頼まれて行っているので休めるのは日曜日だけである。 私は月曜から土曜までの仕事で人さまのお役に立てるような人間になりたいと努力し、誠実をモットーに励んでいる。それと同じように夜とか日曜日に習い事にも精力を注いでいる。ピアノとか英会話とか歌唱とかゴルフである。仕事と同様真面目に取り組み、これも仕事なのだと思ってこつこつ努力しているが一向に上達しない。平均寿命まで後数年になってしまった。それまでに仕事や趣味で掲げた目標を達成して死にたいと思うがそれはほとんどかないそうにない。 誰も目標をもつことは自由である。しかし能力の問題があり、誰でも一様に上達するものではない。しかも年齢の問題がある。筋力や記憶力が落ち、判断力やスピードが遅くなる。それは理解していても一向に進歩や上達が感じられないと落ち込む。時間がない。どんどん月日は経っていき、何も達成できないで死んでいくのはむなしいと思う。 今週の日曜日あるところで「健康と心の持ち方」と題して講演させていただく機会があった。医師は患者さんの病気が治るように祈る。患者さんは自分の病気が治るように祈る。お互い祈っていてもその願いが一向にかなわないこともある。その場合祈りはまったく無意味なのか?そうではない。心の状態は肉体に何らかの影響をもたらす。目には見えないが必ず肉体に何らかの影響を与えているはずだ。目に見えることだけでなく目に見えない効果を確信すべきであるというようなお話をした。 その論でいくと、目に見えた上達がなくても目に見えないところできっと少しずつ上達しているのだと確信すべきなのかもしれない。いつ死ぬか分からないのだから死期が迫っていると焦るのもよくない。生きるのは目標があるからでそれに向かって努力するのが人生なのだ。結果にこだわってはいけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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