今が生死

イギリスの学者がトマトに含まれるカロチンの一種であるリコピンを錠剤にして心臓病のある人に1日1錠7mgを2か月間服用してもらったら血管が53%広がったとの報告を行った。しかし、健康な人では同じ量を同じ期間服用しても変化がなかったとのことである。リコピンについては抗酸化作用を有し、活性酸素を減らす働きがあり、若返りや肌をきれいにする働きもあると言われている。

成分を錠剤にしたものが、健康食品だが、サプリメントにすると決まった量を毎日定期的に服用できる利点はあるが、トマトそのものを食べたほうがおいしいし、ビタミンなども含めてバランスよく健康成分を摂取することができる。

サプリメントは野菜や果物、動物の骨などから作られているものが多い。野菜や果物をよく食べ、魚なども骨ごと食べられる魚を選ぶなどすれば、わざわざサプリメントとして摂る必要はないと思う。

今回の研究報告ではトマトのサプリメントが誰にも効いたわけではなく、心臓病がある人には有効だったが健康な人には変化がなかったとのことで、サプリメントは誰にも同じように効果を発揮するのではなく、人によって効果も副作用も異なることを認識しておく必要があると思う。

私はトマトを好きである。心臓病はないがおいしいので今まで通り沢山食べようと思う。