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今が生死

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2018.01.23
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カテゴリ:生き方
子供が父親を殺した事件が立て続けに2件続いた。母と子の関係は子に対して母が特別な感情を持っているので密接だが、父と子は双方とも密接感はなく、他人同士だったり憎しみあっていることもある。血のつながりだけでは父子関係は成立せず、父の生活態度で父子関係は成立するものだと考えられる。
今朝は雪で雪かきをしなければと思いながらまだ誰も表に出ていないからとずるをして忸怩たる気持ちで朝を送ったが、その時自分の父のことを思って、その違いにまたもや自信を無くした。
私の父は気の利いたことやかざった言葉を使わないので力はあるが少しお馬鹿さんとみなされていた。しかし力は100人力で、川を渡ることが出来ないで困っていた人の荷物の乗ったリヤカーごと担いで渡してやったり、雪がふって道がふさがっていれば誰かがやるだろうなどと思わず真っ先に雪かきをしてあっという間に片づけて人々の通り道を作っていた。だれかに褒められようが貶されようがそういうことに一切関係なく自分がいいと思うことはしていたので夜中にヘッドライトをつけて働くこともあり、恥ずかしいと思わない常識を超えているところも知能が低いとみなされていた面がある。
ところが子である自分はどうか?すごい恥ずかしがり屋である。人と違うことをやると何か言われるのではないかとびくびくする。真っ先に雪かきに表に出るとよきにつけ悪きにつけなにか思われるのではないかと行動に移せない臆病者である。父は村一番の力持ちだったが、自分は女の子よりも力がない。酒瓶の蓋が取れなくてもたもたしていると家内がさっと瓶をとって「こんな物もとれないの」と簡単に蓋を取ってくれる。父は人の思惑など全く気にしなったが私は凄く気にする。これほど体力や性格が全く違う父子だが、どんなに人から馬鹿にされても心から尊敬しており立派な父子関係は成立していたと思う。自分が人間として成長したいと今でももがいているのははるか彼方に目標とする父がいるからである。人からなんと思われてもいい、父のように自分の道を思うがままに生きる人間になりたいと思う。その距離は余りに隔たっているけれども。





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Last updated  2018.01.23 14:00:00
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