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テーマ:天皇(43)
カテゴリ:生き方
平成も後3日になりその次の日からは令和になり天皇が交代する。今生天皇は象徴とは何かを常に模索しながら国民に寄り添い国民に尽くすことを信条に災害の慰問や慰霊などに全国を行脚されてきた。これに対して昔から皇室擁護をしてきた識者の中には天皇は外でそのようにご活動していただくなくても皇居内で国民のことを祈って下さっていればいいのだと発言する者もいた。彼らはそのように民衆と同じ目線で同じ気持ちで民衆の中に溶け込んでいる天皇を快く思わず、民衆とは異なる一段高い立場で民衆からあがめられる存在でなければならないという固定観念があったのだと思う。天皇、皇后両陛下にはまったくそのような考えはなかったと思う。行動を通じて国民に尽くしていくことを第一義に考えておられ、国民にこうあって欲しいという姿を懸命に示してきて下さったと思う。権威とか血筋とかには一切関係なくその行動を通じて尊敬を集めてきたと言える。人のために尽くし、他国のために、世界のために尽くす生き方はまさに象徴天皇のあるべき姿で日本人が見習っていくべき生き方だと思う。しかしこのように素晴らしい象徴天皇を頂いてきた日本人の中には天皇のお心に背いて人を欺いたり、傷つけたり、人の物を奪ったりする人達がいる。天皇などおれ達には関係ないと思っている人達もいる。そういう人達は昔の権威主義下の天皇と自分との対比の中で天皇と自分が同一視出来ない人達だと思う。天皇と我々は全く同じである。同じ人間でありながらあのように懸命に人のために生きる姿を見習って天皇のように生きようと思う人が一人でも多くなってくれればいいと思う。昔の天皇観で天皇に会えたら「感激した、もうこれで死んでもいい」などと感想を述べる人がいるが、それは古い感覚で象徴時代の今は「天皇に会えてよかった、天皇の振る舞いや眼差しをみて自分も見習おう」と思うのがあるべき姿だと思う。一人でも多くの人が天皇を見習って少しでも日本をよくしてもらいたいと心より願っている。5月1日以後は一切の公的行事にはお出にならずに完全にご引退なされるという。全力で尽くしてこられて後継にバトンタッチした後は完全に業務からお離れになられるのも潔い姿だと思う。
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