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今が生死

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2019.05.03
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テーマ:老人ホーム(37)
カテゴリ:感動したこと
老人ホームからの患者さんの診察は何時もしているが老人ホームに入っている人をお見舞いしたことはめったにない。今日は憲法記念日で休日だったので車の運転のできない家内から運転手を頼まれた。家内が習字を習っていた先生が入っている老人ホームとのことだった。入口にグループホーム介護付有料老人ホームと書いてあった。入所者の名前を告げると受付の人が部屋まで親切に案内してくれた。休日だというのに何人かの職員がいたが皆さん大変親切で感じのよい施設だと思った。
入所者は小ぎれいな4畳半位の個室で生活しており、生活全ての面倒を見てもらっているようだった。5-6年前くらいまで教わっていた先生だが今は92歳で家内や私の顔も分からなかった。でも「よく来てくれた」と何度も言ってくれて「うれしい」「うれしい」とも言ってくれて帰るときは正門の所まで送ってくれた。認知症だが血色もよく幸せそうだった。家にいたらとてもこのような生活は出来ないと思った。有料ということで一定の蓄えや年金などの収入がないとこのようなところには入れないのだと思うが、認知症でも幸せに暮らせる所があるのだなと思った。認知症の程度にもよるがグループホームに入っている人たちは不幸のように思っていたが実際はそうではないことを実感した。職員の笑顔が美しく入所者一人一人を子供のようにいつくしんで下さっている様子が伝わってきた。
老人ホームにもいろいろなタイプや格差があり、全てがここと同じような老人ホームではないと思うが、一般に老人ホームから患者さんが送られてきたら一般家庭からの患者さんより扱いが悪かったように思った。老人ホームであのように大事にされているのだから私たちももっと親切に温かく迎えなくてはいけないなと思った。





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Last updated  2019.05.03 18:21:39
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