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今が生死

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2019.12.23
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テーマ:検診(22)
カテゴリ:健康
山梨健厚生連健康管理センター(所長 依田芳起氏)から平成30年度の「健康管理活動報告書」を送ってきた。同センターは年間健診受診数13万人以上という規模もさることながら設備も検査精度も高度で県内はもとより、国内、世界でもトップクラスの健診センターである。そこのデーターから国民のがん罹患率の大まかな趨勢をみることが出来る。全体で13万人受診しているが肺がん検診、乳がん検診など個々の検診別に総受診者数は異なるので各検診の受診者数の母数は異なるが各がんに対する発見率を算出してあるのでここに各がんの発見率を紹介する。

胃がん検診(レントゲン法)胃がん発見率0.09%
胃がん検診(胃カメラ法)0.16%
大腸がん検診(便潜血陽性率6%)大腸がん発見率0.1%
肺がん検診(レントゲン法) 肺がん発見率 0.03%
肺がん検診(CT法)0.06%
乳がん検診(X線法ーマンモグラフィ)0.19%
乳がん検診(超音波法)0.19%
発見乳がん28例の調査:マンモグラフィのみで発見5例、マンモグラフィと超音波両方描出10例、超音波検査のみ描出13例
子宮がんの細胞診検診は10,826人検査したが、がん発見率は0.00%であった。
甲状腺検診(超音波法)甲状腺がん発見率0.02%
前立せんがん検診(血液でPSA値検査)発見率0.24%
卵巣がん検診(血液でCA125検査)発見率0.01%
膵臓癌検診(超音波法)0.02%
膵臓がん検診(血液でCA19-9検査) 発見率0.00%
腎臓がん(超音波法)0.04%
膀胱がん(超音波法+尿検査)0.02%
肝臓がん(超音波+血液検査)0.03%
胆管がん(超音波法)0.002%

一見して発見率が高い(罹患率が高い)のは前立腺がん(0.24%)と乳がん(0.19%)である。何れも早期発見で治癒するがんなので積極的に検診を受診するべきだと思われる。欧米では超音波検査技術が進んでいないのでマンモグラフィだけで検診をしているところが多いが、日本ではその技術が進んでおり、併用しているところが多い。厚生連のデーターでは28例の発見乳がんの分析ではマンモグラフィで発見されたのが5例に対して超音波検査で発見されたのが13例あり、マンモグラフィと超音波検査両方で所見があったのが10例でこのデータからは超音波検査の方が精度の高い検査法と思われるが超音波で分からなくてマンモグラフィのみで見つかった症例が5例あるので両方の検査を受けるのがよいと思われる。
すい臓がんはみつかった時は既に進行がんのことが多いが、超音波検査で0.02%(9例)発見されている。腫瘍マーカーCA19-9検査での発見率は0%なので超音波検査が良いと思われるが超音波検査では大腸ガスが邪魔して良く見えないことが多いので心配の時はCT検査をお受けになられるのがよいと思われる。いずれにしても厚生連はしっかり検診して精密検査後のデーターもきちんとまとめてあり素晴らしい報告書だと思った。





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Last updated  2019.12.23 18:21:34
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