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今が生死

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2020.04.05
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カテゴリ:健康
今世界中が新型コロナの災禍に見舞われている。不意に襲われたので発生してから対応や予防、治療の研究が開始されたが後手、後手に回ったり、ワクチンや治療薬は1年後といった状況で現在の猛威にはたちうちできない。感染拡大を何とか食い止めるしか手段がない現状を医者の端くれとして何とも申し訳ないと思う。普段からこのような病気を想定しての大規模な研究や避難訓練が必要だと考える。
今回のテーマは免疫力を強くすることと関係ある腸内細菌について述べようと思う。人間の大腸の中には3万種類以上で100兆個以上の腸内細菌が住んでいる。宿主にとって有益な菌(善玉菌)と悪さをする菌(悪玉菌)があり、彼らは宿主が食べた植物繊維を餌にして生存しており、そのお返しとして生体に必要なビタミンを産生してくれたり有機酸を産生して免疫の調整を行っている。免疫調整は外から入ってくる細菌やウイルスをやっつけたり、免疫が過度に活性化して起こるリュウマチや膠原病などにならないように調整してくれるので非常にありがたい存在である。さらに幸せ物質と言われて感情をコントロールして気持ちを安定させる脳内の神経伝達物質であるセロトニンも腸内細菌が作っており、我々は肉体と精神の両面で腸内細菌に大きな恩恵を受けている。その彼らの餌である食物繊維は毎日摂るように心掛けることと抗生物質の乱用を慎むことが彼らに報いることになる。抗生物質は細菌性肺炎などの時は必要だが風邪などの時は不要でその様な時に服用すると腸内細菌のバランスが崩れて下痢などを起こし腸内細菌の良い働きが障害されることがあるので避けた方がよい。新型コロナウイルスについてはまだ一度も人体に入ってきたことがないウイルスなのでどんなに腸内細菌を大事に育ててきても免疫細胞がこのウイルスを記憶していないので残念ながら体内の免疫細胞が排除してくれない。(参考 中島 淳著「寿命の9割は便で決まる」)






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Last updated  2020.04.05 17:26:25
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