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テーマ:安楽死(17)
カテゴリ:インターネット
オニユリ 花言葉:愉快,陽気、華麗、賢者
京都で嘱託殺人容疑で2人の医師が逮捕された。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の51歳の女性の「死なせて下さい」という強い要望に沿って薬を投与して死なせた容疑である。患者さんは頭はしっかりしているが筋肉を動かす神経が障害を受けて筋肉が働かなくなり手も足も動かず呼吸する筋肉も働かず人工呼吸器に頼らなければ生きていけない状況である。ブログを書くには指でキーを打つことは出来ないので視線を動かすことによって入力するシステムのパソコンで書いていた。そのブログやツイッターというSNSを通じて二人の医師と知り合いになり今回の事件につながったものと思われる。手足が動き自分で食べたり呼吸したりできる人間にはそれらの患者さんの本当の苦しみは分からないと思う。「こんな苦しみを受けながら何故生きなければならないのだろうか。早く死にたい」の訴えは痛切で心に響く。しかしALS患者で参議院議員の舩後靖彦氏のコメント「私も当初は死にたい、死にたいと思っていた。しかし患者同士が支えあうピアサポートなどを通じて自分の経験が他の患者の役に立つことを知り、生きることを決心した。死ぬ権利より生きる権利を守る社会にして行くことが何よりも大切」に感銘を受けた。想像を絶する辛さだと思う。死にたいと思わない人はいないかもしれない。しかしその中で使命を感じて生きる決心をした人もいるのである。2人の医師は患者の苦痛に同情するあまり患者の希望に沿ってあげたのだと思われるが、SNSは交流が偏る弊害がある。舩後さん達との患者同士の交流が大きかったら死なずに新たな道を見つけ出せたかもしれない。手は使えないが何とか視線で文章は書ける。詩を書いたり小説を書いたりして人生を楽しく過ごせたかもしれない。二人の先生方は安楽死肯定派の先生と思われるが医師にもいろいろな医師がいる。宗教家とか文学者などもいる。想像を絶するような病気を持ちながらたくましく明るく希望を持って生きている人達もいる。もう少し社会や人生を広く見つめて頂きたかったと思った。
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