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テーマ:大相撲(186)
カテゴリ:生き方
昨日まで全勝だった新大関朝乃山が御嶽海に敗れ一敗になってしまった。全勝で並んでいた横綱白鵬は北勝富士を一直線に寄り倒し鉄壁の強さで全勝を守った。負けた朝乃山の顔が印象的だった。こうすればよかったという悔しさが滲んでいた。スポーツは鍛えた体の激突勝負だが精神的な心のゆれが影響を与えるものである。白鵬、鶴竜でも連敗がある。一敗は一敗として平常心で次の試合に臨めればいいが、あれこれ考えてしまって負けてしまうのである。連敗から抜け出すには強い精神力が必要である。朝乃山も今夜は眠れないかも知れない。横綱になるには強固な精神力が必要である。人生にはいい時と悪い時、勝つ時と負ける時がある。「勝って有頂天になるな」の戒めはよく聞きその通りだと思うが、「負けても挫けるな」は通り一辺であまり効果がない。だれでも「なにくそ!!」と思うがその通り一変の励ましの言葉では統一した力が湧いてこないのである。一流の選手や一流の人間は失敗した時の心の処理の仕方を心得ている。「実力がなかったのだ、練習不足だったのだ、運が悪かったのだ」と普通の人は思う。しかしそれでは明日の試合にも勝てない。私は名選手ではなくその反対かも知れないが外野席から本当に強い人の心理を想像することはできる。練習不足などを反省することは大事だが目前の試合には間に合わない。勝負に臨んだら今までのことは一切忘れるのである。「勝てるのだ!」と自分に暗示をかけ、無心で勝負に臨むのである。今も負け続きの人生を歩んでいる(たまに勝つこともあるが)自分に対する自戒の言葉でもある。
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