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今が生死

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2020.09.04
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カテゴリ:健康
当院はリハビリ病院なので救急病院で救急処置がなされた後の様々な患者さんが送られてくる。本日取り上げるのは凄い寒がりの88才女性患者。硬膜下出血で救急病院に運ばれ穿頭ドレナージして麻痺症状も無くなったのでリハビリして下さいと送られてきた。確かに麻痺症状は少ないが凄い寒がり症状があった。回診に行くと昨夜は寒くて震えていて全然眠れなかったと言う。当院では全患者について月に1回 医師、看護師、リハビリ担当者、ケースワーカーが集まって今後の治療についてカンファレンスを行う。昨日のカンファでは、医師から寒がりの原因として栄養(熱量)不足、甲状腺機能低下症、冠動脈拡張剤(降圧剤)を考え、甲状腺機能検査を行ったが異常なく、冠動脈拡張剤(降圧剤)を処方から外してみたがそれほど効果はなかった旨話した。他のスタッフから栄養剤などで体が温まる食事を考えてもらったらどうかとの意見がでたので早速本日栄養科に相談してカロリーが持続する食事を出してもらうことになった。自律神経失調症でも寒がり暑がりになることがあるので自律神経調節剤グランダキシンを本日から処方してみることにした。
世の中には色々な病気(症状)があるものである。私も長らく医者をしてきたがこれほど激しい寒がり症例に接したのは初めてである。夜間寒くなることが多いので沢山掛けて寝るように指導してきたが、本日からの対応で症状が少し改善してくれればよいが、認知症もあり、中々難しい症例と思われる。しかし本人はかなり苦しんでいるので何とかこの寒がり症状が軽くなるよう対応してやろうと思っている。





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Last updated  2020.09.04 13:52:58
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