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テーマ:依存症。(262)
カテゴリ:健康
白蝶草
日本医師会雑誌9月号の特集はインターネット依存、ゲーム依存、ギャンブル依存などの行動嗜癖に関する内容でそれぞれの専門家が論説を載せていた。性行動や食べ過ぎ、買いすぎ、万引きなどの行動嗜癖については神奈川県立精神医療センターの小林桜児先生が診断法や治療について書いていた。 痴漢や風俗店通いは止めたいが止められない。太るので食べ過ぎてはいけないと分かっていても食べ続けてしまう。借金をしてまで本来買う必要がないものまでどんどん買わずにはいられない。いつ逮捕されるか怯えながらも万引きが止められない人達がいる。 そういう人達はしばしば意志の弱さや社会的責任感の乏しさ、遜法意識の低さなどと評価され刑事罰や社会的制裁などを受けてきたが、何度も注意されたり罰を受けてもそのような不適切な行動を止めることが出来ず反復する場合は精神障害の可能性を考える必要がある。これらの依存症がアルコールや薬物依存症と併存していることがあるのでそれらと合わせて治療していく必要がある。 小林先生は買い物衝動、性衝動障害の30歳台女性患者の治療例を通じて、最初になぜそのような「止められない」衝動の不適切行動をするようになったかを分析する必要があり、多くは小児期の逆境体験に関係しており、それに着目してそれを解きほぐしていく必要がある。そのうえで病態に応じて個人精神療法、グループ療法、自助グループ療法、認知行動療法などを組み合わせていくとよいと述べている。 このような依存症も軽症から重症まで様々なケースがあると思うが専門病院に行かなければ治療が難しいほどでない軽症例については自らこれは病気だと自覚し、どうしてこのような状態になってしまったのか分析、内省することが治癒への道を切り開くカギになるのではないかと思われた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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