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今が生死

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2020.12.21
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カテゴリ:健康
玄関脇に咲いているヤツデ

先にファイザー社のワクチンが使用申請して認可を受けすでにイギリス、アメリカなどで接種が始まっているがモデルナ社のワクチンも申請され、18日に認可が下りて近く接種が始まると思われる。ワクチン開発競争ではイギリスのアストラゼネカ社がトップを走っていたが治験段階で重大な副作用が出たとのことで後れを取ってしまった。
ファイザー社のワクチンは実際はドイツのビオンテック社が開発したものでファイザー社は治験者集めなどのノウハウを持っており治験が早期に多数出来たということで他に先駆けて治験結果を発表出来たものと思われる。ドイツでは他にキュアバック社も近く治験結果を発表して申請すると思われるがそれはドイツ政府が両社に対して数百億円という資金援助したことが大きいと言われている。その頃日本では使われないマスクを全戸に配布するために数百億円投資していたがワクチン開発のための投資がなかったことと、治験者を集めるのが日本では難しいという問題もあって諸外国に比べて日本のワクチン開発はかなり遅れてしまった。アメリカのモデルナ社はやはり政府からの資金援助を受けてワクチンを完成することが出来た。政府の金をどこに使うかで差が出てしまったと思われる。
従来のワクチンはウイルスを増殖して集めてそれを不活化して接種するので効果があるかどうかと副作用があるかないかなどの試行錯誤で新しいワクチンが認可されるまでには10年ぐらいかかってきた。
今までは不活化ワクチンの原料である本物のウイルスを集めるのにも時間と費用がかかり、接種までには随分長い時間がかかったが、今回のファイザー社のワクチン(ビオンテック社と共同)、モデルナ社ワクチン、キュアバック社何れもメッセンジャーRNAを使ったワクチンなので、型さえでき上れば自動的に無人でも機械が昼夜に渡って複製生産してくれるので何千人分でも何億人分でも即座に生産できるワクチンである。
メッセンジャーRNAについてはがん治療に応用できないかと多くの研究者が取り組んでいたがそれを新型コロナのワクチンに応用できないかと研究を始めたのがドイツのビオンテック社の創業者夫婦である。彼らはいずれもトルコ系移民の子供で今回の大成功により今までの移民差別や白眼視が改められる機運を生み出しているとのことである。
さて新型コロナワクチンの原理だがまずウイルスの電子顕微鏡写真を3D撮影し生化学的にウイルスの表面突起の塩基配列を確定しその情報を保持したメッセンジャRNAを作ることから始まる。メッセンジャーRNAとはDNA又はRNAの遺伝情報(塩基配列)を自らに転写してリボゾームに伝達して蛋白を作る能力を持っており、今回の場合は人工的に作ったメッセンジャRNAに新型コロナウイルスの表面突起の情報を記憶させて人体に投与するものである。体内に入ったメッセンジャーRNAはウイルスそのものではないがウイルスの表面突起を人体内で作り出す。するとそれに対する抗体が出来て本物のウイルスが人体に入ろうとするとワクチンによって既に出来上がっている抗体(免疫)がウイルスをやっつけてくれて侵入をせき止めてくれるというものである。
実際のウイルスではないので副作用はないと言われていたが、いくつかのアレルギー反応の副作用が報告されている。しかし理論的には従来の不活化されたウイルスを体内に入れるより副作用は少ないと考えられる。長崎大学の山本教授は国民の3割以上が抗体をもてば新型コロナは収束するとおっしゃっておられ、ワクチンは全員打つ必要はないように思われる。3割以上の人がワクチンを打って免疫を得たならば収束するとのことでワクチンは個人を守るためのものではなく日本人と言う集団を守るためのものだとの認識を新たにしてもらいたいと思う。





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Last updated  2020.12.21 21:31:09
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