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今が生死

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2021.01.24
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カテゴリ:健康
当院でもいよいよワクチンを接種することになり(正確な時期は未定だが)、日本感染症学会ワクチン委員会の提言(第一版)が配布されたのでその要約をここに記す。
1.現在のワクチン開発状況と有効率
メッセンジャーRNAを使ったワクチン、アメリカファイザー社とモデルナ社がある。両者共有効率90%
ウイルスベクター(運び屋)を使ったワクチン、イギリスのアストラゼネカ社のものがある。これはアデノウイルスなどにコロナウイルスの遺伝子を組み込んだもので有効率は一回目半量、二回目標準用量の治験では90%、2回とも標準用量では62%
その他日本でもメッセンジャーRNAを使ったものや生ワクチンや不活化ワクチンの研究も進められている。生ワクチンは新型コロナウイルスを弱毒化したもので、不活化ワクチンは死滅させたウイルスまたはその成分を用いるワクチンである。
2.ワクチンの副作用
ワクチンは3-4週間後2回目を打つので1回目と2回目の副作用を分けて考える必要あり。一回目では注射部位の疼痛が最も多く70~80%に現れている。続いて倦怠感、頭痛などの副作用も多く、30~40%の人が経験している。2回目も疼痛、倦怠感、頭痛の副作用は1回目と同様にあるが、一回目はそれほどなかった38度以上の発熱が10%以上あることに注意する必要がある。アストラゼネカワクチンでは2回目の発熱症例はなかった。これらの副作用は数日で消退した。問題の重篤な副作用は0.5%位認められたが対照群でも同じくらいの率で副作用は認められており、アナフィラキシーショックなどの重篤な副作用がワクチンによって引き起こされる可能性は対照群と同じとのことだった。
3.優先接種対象者 
医療従事者、高齢者、基礎疾患を有するものを優先するが高齢者は65歳以上にするか60歳以上にするかは重症者の割合が両者で差がない場合は60歳以上からにする。妊婦や15歳以下については十分な治験がないので接種を勧めない。喘息がある人は感染しにくいというデータがあるので、優先接種の対象ではないが重篤喘息の場合は優先になることもある。合併症がなく高血圧だけの場合は優先にならない。
4.接種法と接種場所
日本ではインフルエンザワクチンなどは皮下注射で行ってきたが新型コロナワクチンの治験が筋肉注射で行われてきたので日本でも筋肉注射で行う。場所は医療機関や市町村設置会場で行うが市町村設置会場ではアナフィラキシーショック等に対応できる薬剤を準備したりして急変に対応可能な体制が必要である。
以上をよく理解してワクチン接種を行っていこうと思う。





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Last updated  2021.01.24 17:53:53
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