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カテゴリ:健康
朝通勤しようとしたら数日前まで白いバラが咲いていたとなりに真っ赤なバラが咲いていたので撮影した。図鑑ではロサ・ガリカと出ていた。
認知症の87歳の女性が骨折してリハビリ目的で入院してきたが、物盗られ妄想や看護師が何もしてくれないという不満で物を投げたりする患者さんがいた。高度の難聴があり、意思疎通が極めて困難だが、90才のご主人とリモート面会した後にがらりと変わった。物盗られのことは殆ど言わなくなったし看護師への不満も少なくなった。今まではご主人がいつでも何から何までしてくれていたのでそれを自分が望む時看護師がしてくれないのでイライラしていたのだと思われたがご主人に会ってから気持ちが落ち着いたらしく不穏行動などが少なくなってよかった。 今はコロナでどこの病院も面会謝絶になっている。そのおかげで良くなる病気も良くならずどんどん悪くなっている人もいる。そこでタブレットを使ってリモート面会を行うようになった。タブレットの数が限られていることとと付き添い看護師の確保などで数を限定して予約制で行っている。上記のリモート面会で認知症の患者さんの心が落ち着いたことをパーキンソン病で入院している患者さんのご主人に話した。 そのご夫婦は同じ年で二人とも76才である。コロナでなければ毎日お見舞いにくるであろう旦那さんだがそれが叶わないので毎週手紙を送ってきていた。有島武郎は結核で入院中の奥さんに160通の絵葉書などの手紙を送ったとのことだが、この旦那さんは時々写真を入れたりして30通位の手紙を送ってきたがパーキンソン病に認知症も合併しているので来た手紙を枕元に置いても読んでいるのかいないのか分からないような状況であった。私が旦那さんにリモート面会の話をした時も「お互いもう8か月も会っていないので相手が分かってくれないのではないかと思われ不安だし緊張する」などと言っていたが先週の金曜日にその面会がやっと出来た。 今日は月曜日で恐らく金曜日の面会のこと等覚えていないと思ったら「覚えていますよ」とにこにこしながら話してくれた。そして「彼から手紙がきていますよ」といったら「そうですか、うれしいよう」と初めて言った。今まで手紙をみせても何の反応もなく、「ただ一言でいいから返事を書いてやったら」と言っても返事など全く書ける状態ではなかったが今度は一言返事が書けるかもしれないと思われた。診察が終わり私がベッドを離れる時「ありがとうございました」とはっきり言った。今までそのようなことは一度もなかったのにである。 彼からの手紙に対して「嬉しいよう」と初めて言ってくれたこと等、随分活気が出てきたと思われた。直接面会ができればそれに越したことはないが、リモート面会でもこれほどお互いが喜び合い活気がでるとは思わなかった。 旦那さんは今週も面会の予約を入れると言っていた。恐らくこれから毎週病院に来てリモート面会をすると思われるがそれで患者さんの状態がすこしでも向上してくれればありがたいと期待している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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