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テーマ:宗教について語ってみようよ(7)
カテゴリ:付き合い
義兄から頂いた菊の花
11/22の新聞に米国デンバー大学教授のベッド・ナンダ博士のインタビュー記事が載っていて興味あったので紹介させて頂く。 博士は87歳だが現役の教授である。インドのデーリー大学やアメリカエール大学などで学びヒンズー教に詳しい国際的な法学者である。私が注目したのは日本人にはなじみの少ないヒンズー教について語っていた部分である。 「近年ヒンズー教は自らの慣習にとらわれるのではなく、全人類を一つの家族と見る傾向を強めている。仏教もヒンズー教も他者に寛容であれと説くが寛容であるだけでは差異を認めるにとどまり十分でなく、差異を受け入れ尊重することを教えている。紛争やテロリズムのような残忍な行為が後を絶たない世界にあって真に必要とされるのはこの姿勢である。他を差別し排除しようとする自分自身の偏狭な心と闘うように戒めている。全ての人には尊厳性が具わっており、それをヒンズー教では神性、仏教では仏性と呼ぶ。尊厳性が具わっている人間を傷つけることは断じて許されないはずなのに歴史上宗教の名のもとに暴力が繰り返されてきた。多くの場合そうした暴力は狂信と言う形をとり、この道が真理への唯一の道であり、従わなければ救われず神から罰せられると主張している。 反対に仏教もヒンズー教も真理に至る道は多様であり目指す到達点は涅槃(成仏)と説いている。真理への道が一つしかないと思えば偏狭な狂信となり、人間の尊厳を破壊してしまう。 インドでナマステと挨拶する際私達は自分の胸に手を置き、相手を見てお辞儀をする。ナマステという言葉自体に私の中の神性があなたの中の神性にお辞儀するという意味がある」と述べていた。 これを読んで自分の不明を恥じた。ヒンズー教なんて仏教に比べたら格段に低い教えかと思っていたら基本的には相手を深く尊敬する姿勢は全く同じで、優れた宗教なのだなと思えてきた。双方の教義を詳しく比較すれば違うところもあるのだと思うが根本では同じだという事は兄弟みたいなものなのだなと思えた。 世界には様々な宗教があるがあくまでも人間性を尊重する仏教やヒンズー教のような教えが広まってくれれば残虐なテロや戦争が少なくなるだろうにと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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