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テーマ:胃カメラ検査(8)
カテゴリ:行事
今プロ野球は日本一を決める日本シリーズが行われているが、オリックスとヤクルトは実力が極めて伯仲しており、昨日の第4戦までは手に汗握る緊迫した熱戦が繰り広げられてきた。
野球はチームで戦っているので監督の采配やチームの結束力などが勝敗の大きな要因になると思われるが、チームの構成員である選手一人一人は必ず勝つという自覺を持つことが大切だと思う。 熱戦をテレビで観ていて投手と打者の駆け引きに引き込まれている。20歳そこそこの青年達が強豪打者を凡打や三振に打ち取っている。打たれたらどうしようという恐怖感があると思うが今まで練習してきたことを信じて思い切り投げ込むことによって仕事をしていた。彼らは特別な才能ある人達で自分達とは次元が違うと思っていたが、ここ連日テレビを観ていたら野球とその他の趣味や仕事と形態が違うだけで本質は真剣勝負で同じではないかと思えてきた。 昨日は胃カメラら検査の日だった。検査施設は異なるが私は胃カメラ検査を7万件以上行ってきたが、最近の検査で野球の投手のような真剣さがあっただろうかと思った。 今の胃カメラは鼻から入れることが多く、喉での嘔気反射は少なくなっているがそれでも結構ゲボゲボする人はいる。喉を通過して無事食道や胃の中に入っても胃が瀑状胃でファイバーが進んでいかなかったり、蠕動で観察できなかったり、十二指腸への入り口の幽門輪が硬く閉まっていてファイバーが十二指腸に入って行かなかったリ、粘液が多すぎて吸引してもいい写真が撮れなかったり、苦痛が強すぎて患者さんが怒ってしまうなど様々な障害がある。何万例も検査しているのだからそれらの問題は簡単にクリアできるだろうと思われるかもしれないが何万例は殆ど関係ない。1例1例真剣に対応しないと良い検査やよい写真撮影は得られない。 昨日は12人の人に検査したが、一例一例それぞれ困難な問題があったが、日本シリーズのことを思い出した。投手の立場で打者を見るとそれぞれ特徴があり強いところと弱いところがある。そこを細かく観察したりテクニックを使ったりして打者と対決する。打者の立場では相手投手の癖を見抜いて失投を逃さずにはじき返してヒットにする。いずれも真剣勝負である。そのことを思ってこの胃カメラ検査も真剣勝負だと思って一例、一例に対応したら今迄で一番良い検査が出来たように思う。 プロ野球選手が日本シリーズ以外では真剣勝負をしていないわけでなく、私も普段真剣に仕事していない訳ではないが、日本シリーズでことさら真剣勝負が心に感じられたのでその真剣勝負を仕事に思い入れたらいい仕事が出来た。仕事にしろ趣味にしろ真剣勝負をすれば気持ちがいいし、結果もついてくると思った。 いつも真剣勝負では疲れてしまうだろうとのご意見もあるかもしれないが仕事以外では遊んでいることも多いし、真剣勝負そのものも結構楽しいのでストレスにはならないと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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