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テーマ:貧乏生活(437)
カテゴリ:感動したこと
ムラサキバレンギク
安倍氏の国葬について松野官房長官は「国の儀式として行うもので国民に政治的評価や喪に服することを求めるものではない」「9月27日は火曜日だが休日とすることは考えていない」との談話を発表した。適切なコメントだと思った。戦後の首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来2例目だが当時と今回の場合はかなり違うと思う。吉田氏の場合は政治的評価の強要や国民に喪に服することを暗に求める意図が感じられたが今回の場合はテロに命を奪われた元首相に対して警護体制の不備など国の責任もあり、国として悔恨とお詫びの気持ちがこめらているのだと思われる。国民の一人としてもお詫び申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げる。 昨日の新聞のフロントランナーに訪問診療医の田代和馬さん(32才)が紹介されていた。東京大森駅近くの「ひなた在宅クリニック山王」の院長である。どんな患者さんも断らないをモットーにしており自分の身を粉にして働いている。ある時ゴミが天井までうず高くたまっている家を往診した時、インコがいないので「インコどうしたの?」と聞いたら「ネズミに食われたよ!」宮崎県出身の九州なまりで会話をしながら手早く処置を行う。「このような貧乏な家庭の往診を断る医者もいるけれど自分もすごく貧乏な出なので全然平気なんですよ」、昨年8月コロナ第5波の3連休前の8月6日保健所から「コロナで自宅で辛い思いをしている人がいます。診てもらえますか?」「うちはどんな患者さんも断りませんので診ましょう」と引き受けたらその日は3人だったが翌日は一気に30人に増えた。かなり大変だったが全力で対応したとのことである。その一方でその周辺の病院では100床以上空いているのに受け入れてくれなかった。コロナをいたずらに恐れたり自分の専門診療科以外の患者は診られませんと断られていた。コロナ患者の家には医師しか入れないので診察して、汚物のついたシーツを取り換えたり、ベッド周囲をできるだけ掃除したりする作業を一人で行ったとのことである。 なぜこんなことが出来たのであろうか?3歳の時両親が離婚して非課税家庭の母子家庭で育ち、貧乏のどん底を味わってきたので貧乏とか人の苦しみがよく分かり、少しでもお役に立ちたいという気持ちが働いているのだと思われた。貧乏育ちでも今に見ていろと大金持ちになり、貧乏な人達から搾取しているケースもあるのに立派な若者だなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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