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カテゴリ:健康
相変わらずコロナで5病棟中1病棟は閉鎖されているが他の4病棟については毎日回診している。その中に年齢不詳で35才位の女性患者さんがいる。私が当院に赴任した2年前7月に前医から引き継いだ患者さんである。東京のマンションから誤って転落したのか突き落とされたのか自ら飛び降りたのか分からないが、身元不明である。当事新聞やテレビで報じられたと思うので心当たりの人は名乗り出たはずだが、未だに身元が分からない。外国人かも知れない。
本人は頭蓋骨骨折、右大腿骨骨折で右大腿骨は切断されている。頭蓋骨については血腫などは取り除かれたが意識とか判断力は全くない。回診で挨拶しても何の反応もない。呼吸は気管切開した首の孔から行っており、栄養は胃ろうから注入されている。尿は膀胱にカテーテルを入れて排出している。心臓の音は不整なく、肌艶も良好で特別変わりなかった。自分は老齢になるにつれて肌艶が劣化し皴も増えてきた。患者さんは若いので肌艶が保たれていてよいなと思ったが、意識がなく何かを自ら発信することは出来ない。外界で起こっていること、例えば看護師の処置などが認識できているのか分からないが、外界との意志の疎通は全くない。看護師たちが毎日身の回りの管理をしている。 命ある限りお世話は続くが、ご本人にとっては数年前転落した時に命も無くなってしまった方が良かったと思っているかも知れない。そのような思考そのものが全然出来ないかもしれない。 命の不思議を思った。自分も脳溢血か何かで意識が全くなくなったなかで、自分の知らないところで、頼んだ訳ではないのに、周りの人達に必死で介護されている姿を想像してみた。「もう介護して頂かなくて結構ですよ」と言いたくても声はでない。医療人達は看病、介護がお仕事なのでお任せするしかないのかなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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