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テーマ:大相撲(185)
カテゴリ:辛かったこと
人から頂いた胡蝶蘭、咲き終わったので裏の日陰に放置して時々水をやっていたら1年ぶりに蕾をつけて花を咲かせた。
正代直也(30歳)、熊本出身の大関でこの九州場所で現在2勝10敗、2日目から9連敗で負け越しが決まり来場所は角番の力士である。「気迫がない」「大関の自覚がない」「何処か悪いのではないか」「一度大関陥落して一からやり直した方がよい」なぞ散々言われているが、負け続けても休場しないで土俵に上がっている。立ち合いで相手が手をついているのに棒立ちになっていてそれから手をつく段階で後れを取っているがそれに気付いていない。性格的に弱く昨日負けた獰猛な豊昇龍とは対照的な性格だ。気が弱くて内気、しかし幕内での握力検査で一位になったことがあるくらいの力持ち、その怪力が現在の地位まで登りつめさせてくれたが根性、負けじ魂がないので現在のような弱い正代が数場所続いている。力はあるので豊昇龍、大栄翔、玉鷲、貴景勝等にあるような根性があれば横綱にもなれるのに、負けじ魂がないばっかりに埋もれてやがて引退になってしまうかもしれない。 熊本農業高校から東京農大に進学した時、学業について行けず家に帰りたいと泣きついたがなんとか踏みとどまり大学は卒業している。落ち込んでもなんとか踏みとどまる粘りは持っている。先場所カド番で初日から4連敗して誰もが大関陥落は間違いないと思ったが5日目から持ち直して終わってみたら10勝5敗の好成績で終了することが出来た。やればできる人間なのだ。 今は連日自分より格下の力士に完全に圧倒されて屈辱を味わっているが、気持ち一つで強くなれる力士なのに残念である。 しかし負けても負けても土俵に上がっている姿に感銘を受けている。今場所は角番ではないのでいつ休場してもよいのだが粘っている所が正代の性格を表している。 私達の人生はいい事ばかりではない。時には負けてばかりの人生もあるかも知れない。そのような時自暴自棄になり自殺したり世の中を恨んで大量殺人に走ったりする人がいる。アニメーション会社への放火事件や大阪のクリニック放火事件、秋葉原無差別殺傷事件の犯人などはその例だと思うが、それ以外にも負けてばかりいることに耐えられなくなって起こした事件は数えきれないほどあると思う。負け続けることにじっと耐える力が現在の日本人には欠けていると思う。 正代はそれにじっと耐えている。私もそうだが、皆さん、負け続けて落ち込みそうになった時には、正代を見習ってじっと耐えていこうではありませんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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