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カテゴリ:健康
庭の葉牡丹
日本医師会雑誌の12月号の特集は頭痛であった。 頭痛の辛さは経験したものでないと分からない。1997年に報告された全国実態調査によると緊張型頭痛が全国民中22.3%が経験し、日常生活への支障が大きい片頭痛は8.4%が経験しており、特に思春期から40歳台まで位の女性が多くその頭痛で悩まされてきた。緊張性頭痛と片頭痛の違いは片頭痛は頭痛が起きるとどんどん悪化して動けなくなってしまうとのことである。 頭痛には一次性頭痛、二次性頭痛があり、二次性頭痛は脳の何らかの病気に伴う頭痛で、例えば髄膜炎、脳炎、クモ膜下出血、脳動脈解離、脳腫瘍等に伴う頭痛でCTやMRI検査などで診断がつき手術などで治療できる頭痛である。 今回の特集ではCTやMRIなどで診断できない一次性頭痛についての解説だった。 一次性頭痛というのは頭が痛くて病院に行ってもCTやMRIを撮っても別段異常がなく、ただの頭痛でしょうとアスピリンとかロキソニンを処方されて終診になるケースで片頭痛、緊張性頭痛、三叉神経痛、自立神経性頭痛などの種類がある。 医師も患者さんの本当の苦しみが分かっていないことが多く脳腫瘍やクモ膜下出血でなくて良かったですねと言われて帰されることが多い。しかし実際には学校や会社を休まなければならないような激しい苦痛を味わっていた人達が大勢いたのである。 しかし近年頭痛の診断法が進歩して頭痛が日常生活へ与える影響が広く認識され、新しい治療薬が続々と開発されてきて、昨年CGRP関連抗体薬が、今年の6月にはジタン系薬剤レイボーRが発売され、従来のトリプタン系薬剤やNSAIDsで効果なかった人にも本質的な治療ができるようになってきたとのことである。頭痛で人知れず悩んでいた人達にここ数年で大きな救いが表れてきたのだなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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