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テーマ:偏見・いじめ・差別(14)
カテゴリ:付き合い
エール大学助教授の成田悠輔さんが高齢者は集団自決、集団切腹、安楽死した方がよいと発言したとしてニューヨークタイムスで報道されたりして大きな論争になっている。
「女性は話が長い」の女性差別発言をした森喜朗東京オリンピック組織委員長は大バッシングの末辞職させられた。最近では「LGBT同士のカップルが隣に住んでいるだけで嫌だ」と発言して更迭された首相秘書官もいた。女性や性的少数者などに対する差別発言は過剰と思えるくらい敏感に反応して非難されているが、老人差別の発言も大問題で非難ごうごうになるかと思いきやそれほどでもない。 成田さんは公的立場の方ではないが、その発言の真意はどこにあったのか調べてみた。成田さんは「体が思うように動かなくて言語ももつれているような人が、経歴や肩書を盾に重要な立場にしがみついているのはおかしい、世帯交代すべきだ。寿命を迎えている人が高額な延命治療で医療財政をひっ迫させているのもおかしい」ということを言いたかったみたいだ。 「人間誰も価値のない人はいない。障害者であれ、LGBTであれ、同じ人間として最大限尊重されなければならない」は世界共通の根本精神である。女だからとか老人だからと言って差別していい訳がない。「老人とは次の世代にバトンを渡す存在で引継ぎが済んだら早く退場してもらいたい」という考えは、老人自身の生活を尊重する思いやりがない。 成田さんは諸外国では国会議員の定年を定めている国が多く、80歳以上は国会議員になれない国があり、投票権も年齢制限をつけるべきであると述べていた。国会議員の定年はともかく、参政権まで奪った方がよいと考えておられ、「誰人にも基本的人権があり、平等に扱われなければならない」という憲法の精神からかけ離れた考えだと思った。 しかし人間は十人十色で、各人は様々な考えを持っていいはずだ。成田さんは「固定化された考えに縛られない自由な発言が許されるべきである」と述べており、成田さんのような考えも尊重されなければならないが、「いかなる年齢層の人も差別されてはならない」という黄金律は絶対厳守されなければならないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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