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テーマ:今日の体調(3653)
カテゴリ:健康
玄関の片隅で咲いていたヒメオウギ
先月東京で行われた第120回日本内科学会総会に参加してきた。コロナでずっと直接大ホールでの学会は開かれてこなかったが4月に3年ぶりの総会が開催されたので参加してきた。 東大循環器内科教授の小室一成先生の心不全に関する会長講演を聴いてきた。 超高齢化社会に突入し40年以上がんによる死亡者数がトップだったが後期高齢者では循環器病による死亡者数ががんによる死亡者数より多くなってきた。 平均寿命と健康寿命の差が10年位あるがその原因は脳卒中や循環器病などで、麻痺や息切れなどで動けなくなり、健康寿命を短くしている最大要因である。 循環器病の中で心筋梗塞による死亡は医学の進歩で20%以上減じているが心不全は患者数も死亡者数も急速に増加している。 その心不全というのはどのような病気かといえば、心臓の働きが弱って少し動いただけでも息切れがする病気である。現在の患者数は120万人と言われているが、高齢化に伴ってその数字がどんどん増えている現状である。対策としては一般の人に心不全を良く知ってもらって、患者さんと医者と社会と国で心不全を減らすことに取り組んでいく必要がある。 心不全にはAからDまでの4段階がある。 ステージAは高血圧や糖尿病、脂質異常症などで将来心臓病を発症するリスクを有する段階である。 ステージBは心筋梗塞、心肥大、心房細動などの心臓病に罹っている状態である。 ステージCは息切れなどの心不全症状が出ている状態である。入院しても利尿剤などで改善する段階。 ステージDは入退院を繰り返し治療薬にだんだん反応しなくなり、全身状態も悪くなってしまった状態。 治療薬には利尿剤や血管拡張剤などがあるが、しまいにはそれらの薬に反応しなくなることが多く予防が最も重要な治療法である。 心不全予防の第一歩は適度の運動、暴飲暴食を避け、減塩や禁煙に勤めて良い生活習慣を身に着けて高血圧や糖尿病、脂質異常症にならないことである。ステージAになっても生活習慣を改善してステージBに進まないようにする。ステージCになった場合でも生活習慣の改善と適切な治療によって心不全の増悪を繰り返さないようにすることが大切である。 治療は誰でもが知っている生活習慣の改善であった。東大教授で内科学会の会長ともなれば何か特別な話をしてくれるのかと思ったら、結局は自分自身の生活習慣の改善が肝要ということで、これは心不全だけでなく他の病気にも言えることだと思った。 久しぶりに学会に参加して医学の基本を学ぶことになり有意義であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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