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今が生死

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2023.08.24
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カテゴリ:健康
マンデビラ

今、榊原常緑(さかきばら ときわ)さんが書かれた「脳と食べものの大切な話」という本を読んでいる。人間の体は飲んだ水や食べたものからできているので体を健康に保つには健康に良いものを食べる必要があるということが書いてある本だが、その中で特に興味があったのは23ページの「脳と健康長寿の関係-脳をうまく使うと健康長寿になる」の章だった。
今まで私たちは「いったんできた脳細胞は減ることはあっても増えたり再生されたりすることはない」と教えられ、歳と共に脳細胞がどんどん減っていくと信じてきた。これは1913年にスペインのノーベル賞受賞者サンティアゴが発表した研究結果「成熟した脳の神経経路は固定されており、変更不能である。あらゆる脳の神経経路は死ぬことはあっても再生することはない」に基づいており、100年以上にわたってそう信じられてきた。
しかし最近になってCTやMRI等機器の進歩によって上記の説は間違いで歳をとっても脳は成長したり再生したりすることが分かってきたとのことである。
「年齢と経験を積み重ねることにより、人間の脳は神経細胞から出る神経線維のネットワークを広げ、高齢者ほど外的刺激に対して適切に反応する傾向があることも分かってきた」とのことである。もしそれが本当に科学的に証明されているなら私たちは大変な間違いを犯してきたことになる。歳とれば脳細胞はどんどん死滅して空っぽになっていくので生きていても老害をまき散らすだけで何の役にも立たなくなってしまうのではないかと思っていた人も多いと思う。しかしそれは間違いだと榊原先生は書いていた。歳とっても脳は成長するし、社会の役にも立つのである。
これまではどうせどんどん死滅していく脳細胞なのだから脳に対する栄養学的関心は殆どなかったが、上述のように齢とっても脳は成長するとのことで、脳の働きをよくする栄養学を勉強する必要があると述べていた。
榊原さんがおっしゃるように、成人して成長が止まった脳細胞や脳神経でも再生、成長することがあるとするなら、脳の働きを良くする食事や読書などにも心を配っていかなくてはと思った。





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Last updated  2023.08.25 11:27:32
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