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テーマ:病院リハビリテーション(29)
カテゴリ:健康
季節外れだがブルースターが庭でひっそりと咲いていたので思わず日曜日10/22に写真をとった。
日本医師会は生涯教育シリーズとして定期的に血液疾患とか精神疾患とか循環器疾患とかを特集して解説の単行本を刊行している。今回は「リハビリテーション診療の最新版」という326ページの豪華な本を送ってきた。 最初にリハビリの原点や歴史が概説されており、続いてリハビリの対象疾患、治療法、地域リハビリテーション、災害リハビリテーション、難病やがんのリハビリテーション、など内容は非常に広範囲にわたっていた。 1920年頃に肢体不自由児や結核療養所で運動リハビリが開始された。その後は傷痍軍人の骨折、切断後のリハビリが行われ、次第にポリオ、リュウマチ、脳卒中などのリハビリが行われるようになり、次第にその範囲は広がって今では国指定の難病や心疾患、呼吸器疾患、精神科疾患、がんなど、あらゆる分野でリハビリが行われるようになってきた。 リハビリの目的は障害者を訓練したり教育したりすることによって能力の可能性の最高レベルに達するようにすることとされているが、一般的には骨折などで入院してきた患者さんについては、骨折以前の能力まで回復することを目標にリハビリを行っている。 実際にリハビリを担当するのは国家資格である理学療法士(PT)、作業療法士(OT),言語聴覚士(ST)で一人の障害者にこれらのセラピストと看護師、医師、ソーシャルワーカーなどが加わってチームで治療していくことになる。 例えば脳梗塞の患者さんが入院してきたらPTが麻痺側四肢の訓練と歩行練習などを行い、OTが塗り絵とか包丁の持ちかたとかトイレ動作指導などを行う。STは嚥下訓練や発生訓練などを行い、医師や看護師は体調管理を中心に行い、月に一回はスタッフ全員でカンファレンスを行ってリハビリの進行状況を確認しあって、今後の方針を立てていくことになる。 私がリハビリ病院に勤務する以前は、リハビリなんて大したことはないと思っていたが、来てみたら大変重要な任務だということに気が付いた。脳卒中や転倒などで骨折した方々が早期に社会復帰できるよう、他のスタッフと協力して最大限の援助をしていきたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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