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カテゴリ:感動したこと
クラーク先生詳伝(逢坂信忢著)を読んでいる。札幌農学校(後に北海道大学)の初代教頭のW.Sクラーク博士についての516ページに及ぶ詳しい伝記である。
クラーク先生は50歳の時来日したが日本に来る途中でハワイに立ち寄ってきた。それは先生の奥さんがハワイで生まれ父上はハワイの宣教師だったからとのことだが、その父上がマサチューセッツ州プレーンフィールド生まれであったことが著者の逢坂さんにとって特別な関心事だったとのことである。そこは今なお人口8千未満の小さな田舎町だがそこでかの有名な詩人ブライアントの不朽の名作「水鳥に寄する」が詠われた所だからとのことである。 ブライアントはその時若干21歳、すでに弁護士資格をとり、どこで開業するか考えていたがこの田舎町プレーンフィールドはどうかと思って12月の寒い日に下調べのために訪ねた夕暮れ、一羽の水鳥が飛んでいるのを見てこの詩を詠んだとのことである。著者がこの詩に筆舌に尽くしがたい感化を受けたとのことなので、どんな詩なのかと思って調べたので以下に掲載する。 水鳥に寄する ああ水鳥よ、君はどこへ行くのか。冬の嵐が吹き荒れる中、君はどこへ行くのか。 夜が明ける前に、どこかに避難する場所をみつけたのか。君はどこへいくのか。 ああ水鳥よ、君はどこへ行くのか。遠い北極星が輝く中、君はどこへ行くのか。 ああ君が飛ぶ空は、どんなに広く、どんなに青いことだろう。君はどこへ行くのか。 ああ水鳥よ、君はどこへ行くのか。季節が変わり、夏が去り、君はどこへいくのか。 子供たちが遊ぶ川岸で、君は休息をとる場所を見つけたのか。君はどこへ行くのか。 著者がはかり知れない感化を受けた詩とのことだが、感じ方はそれぞれその人の置かれた状況や体調などによって異なると思う。私も時々鳥が飛んでいるのを見かけるがあまり深く考えたことはなかった。これからはブライアントのようにどこに飛んでいくのかな?等考えて(想像)みようかなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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