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テーマ:心の病(7318)
カテゴリ:健康
ポトス
医学の歴史を紐解くと最初は腹痛や怪我など病気になった人たちを分業的、専門的に診療する役割を担う人が現れそれが次第に内科、外科などに分化され、それがさらに細分化され、今ではおびただしい数の診療科に分かれている。内科は循環器、消化器、腎臓、神経、糖尿病内科、内分泌内科など限りなく細分化されている。 外科も同様に細分化され、さらに内科、外科以外に、眼科、耳鼻科、皮膚科、産婦人科、精神科など数えきれないように細かく分かれている。ある人が病気になっても何科を受診していいのか分からない。そこでそれらを統括する総合診療科というのも出てきた。 現在はストレス社会で精神を病んでいる人が多い。そこで日本内科学会雑誌の12月号は「内科医が支えるメンタルヘルス(精神の健康)」を特集に組んでいた。このストレス社会にあって、うつ病やその予備軍が増えている。それらの人はまず精神科受診を考えるが、精神科と聞いただけで怖気づいて受診を諦めてしまうことが多い。 そこで内科医等が精神症状を拾い上げて、適切な対応をしていくことが必要になってくるという内容であった。精神科と言えばうつ病やパニック障害、不安神経症、統合失調症などが思い浮かぶが、その診断のきっかけは不眠や食欲不振、疲労感などが手掛かりになることが多い。 現在心療内科や心のクリニックなど心の悩みを聞いてくれそうな科もあるが、一般内科でもいいと思う。患者さん側からみたら自分の悩みをよく聞いてくれる医院を選ぶことが大切だと思う。医師側からみたら、それが今月号の特集だが、患者さんの話をよく聞き、目には見えない病態の深みを探り、患者さんの苦しみを取り除くにはどうしたらよいか糸口を見つけ出してやることが大切だと述べていた。それには常に自分自身が体験し学んでいく必要があり、病気を治すのは患者と医師の共同作業であり、患者の苦しみの源まで降りてゆく基本姿勢がある人が良医なのだろうなと思われた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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