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テーマ:認知症(617)
カテゴリ:生き方
ガーデンシクラメン
今日91歳の女性患者Iさんが退院した。多くの看護師に見送られ、惜しまれながらの退院であった。 Iさんはサ高住(サービス付き高齢者住宅)に入っていたが、9/20に転倒して右大腿骨頚部骨折して同日に県立中央病院で骨接合術を受けてリハビリ目的で10/6に当院に転院してきた方である。私が回診する時はいつも椅子に座っているが、声をかけるといつもニコニコと応答してくれる。例えば「いつもリハビリ頑張っていますね」と言えば「それほどでもないですが」とニコニコしながら答える。それは誰に対しても同じで、看護師などはそのIさんにいつも癒されていると言っていた。そのIさんが今日退院してしまうので「癒し系の患者さんがいなくなる」と言って悲しんでいたのは一人や二人ではなかった。 またサ高住に戻っていったが、サ高住でも皆様に好かれているのだろうなと思った。 高齢化した我が国では認知症の方が何百万といる。放送で「○○さんがいなくなりました」と放送されるような方はかなり周囲に迷惑をかけている人だと思うが、Iさんは用事のない時には静かに椅子に座っており、迷惑はかけていないと思う。それどころか周囲にほのぼのとしたものを発散してくれて多くの人が救われていた。どうしたらこのようなボケ方ができるのだろうか?と考えてみるに、認知症になる前の元々の性格が関係しているのではないかと思われた。 皆がIさんのようなボケ方だと世の中が明るくなるが実際はその逆で大声で騒いだり常識外れの行動をして周囲を困らせていることが多い。本日から認知症の薬がエイザイから売り出されるが、それを服用すればIさんのようになれるなら最高だが実際は認知症の症状が軽くなるだけらしい。 Iさんのようになりたかったら、病気になる前から、常に人の為を思い、人を喜ばせる行動をしてきた人でないとIさんのようにはなれないのではないかと思った。 Iさんを見習い、残りの人生を人が喜ぶ行動に徹していこうと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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