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今が生死

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2023.12.25
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カテゴリ:生き方
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ほんとうの法華経 (ちくま新書) [ 橋爪 大三郎 ]
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​​今、橋爪大三郎さんと植木雅俊さんの対談形式で書かれている「ほんとうの法華経」を読んでいる。釈迦滅後500年位して編纂された法華経には鳩摩羅什による漢訳版と植木雅俊さんらによるサンスクリット訳版がある。植木さんには「サンスクリット語・漢語・日本語対照 現代語訳 法華経」の著書がある。
基本的には漢訳もサンスクリット訳も大きな違いはないが、微妙なところで違いがあり、これを読むと法華経に対する理解が一層深まると思われた。
一般に過去、現在、、未来があり、法華経の中では過去の行いが現在の結果となり、現在の結果が未来につながっていくというように解釈されているが、それでは過去世で悪いことをしたら現在にその報いをうけて不幸な宿命を背負ったままになってしまう。だから宿命転換のため発心しなければならないという風に指導されることが多いが、「本当の法華経」では現在の在り方の中に過去も未来も含まれていると説いているとのことである。現在の自分は遥かな過去からの総決算として今がある。仏教の時間論から言うと過去がこうだったから現在こうなったといういい方はしないで、現在こうだから過去はこうだっただろうと現在から過去を眺め、未来についても現在こうだからこのような未来になるだろうと全て現在から過去、未来を決めていくとのことである。過ぎ去ってしまった過去を変えることはできない。しかし現在ある人が幸せな境涯を築いているとすれば、その人の過去は苦労ばかりだったのかもしれないが、苦労したから幸せになったのだとその苦労が輝いてくる。未来についても現在の自分の所業から来世はこうだろうなと推測することができる。
法華経とは誰でもが仏になれる教えで、過去世に殺人を犯した人間だから仏になれないということは絶対になく、仏の教えをよく理解してくれれば誰でも過去世も来世も含めて菩薩になり、仏になれるという教えだと述べていた。なるほど法華経とはそういう深い教えなのかと改めて認識した。​​​​​






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Last updated  2023.12.25 14:22:53
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