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テーマ:仏教について思うこと(1100)
カテゴリ:生き方
八つ手の花、秋ごろも載せたがこの寒いい冬にも咲いていたので再掲
法華経では誰でもが仏になれる宝物を持っているのに自分を卑下している人が多いので各所にたとえ話をいれて「あなたは本当は大変尊い人なのですよ」と説明している。全部で7つの譬え話があるがそのうちの一つ「長者窮子の譬え」が有名である。 その話はある資産家の家に生まれた息子が子供の時に何者かにさらわれて行方不明になってしまう。息子は50年もの間他国を流浪して困窮した挙句、実父の邸宅とは知らずふらふらとその門に近づいた時、たまたまその家の主に見つかってしまった。捕まえられてひどい目に合うと思って急いで逃げ出す。しかしその主人は50年前いなくなった息子ではないかと直感で感じ、従者に命じて捕まえてくるように命じるがその息子は恐怖のあまり気絶してしまう。そこで「あんたは私の子供だよ」と話してもとても信じてもらえないと思い水をぶっかけて逃がしてやる。そこで二人の従者に命じてその息子にいい仕事があるので一緒に働かないかと誘わせる。仕事内容は肥溜めの汚物処理とのことで、その二人と一緒にその息子は資産家の邸宅で汚物処理の仕事をすることになる。息子はまじめに働き徐々に資産家の身の回りの世話をするようになる。やがて晩年を迎えた資産家は息子に財産の管理を任せる。臨終間際になって王様、親戚、近所の人々を集めて「この人は何十年も前にいなくなった私の実の息子です。財産のすべてを贈与いたします」と宣言した。 この話は資産家の財産を息子が引き継ぐのは当たり前のことだったけれど、幼い時に家を離れ、こんな立派な邸宅の跡取り息子とは夢にも思っていなかった。どの人間も無限の可能性を秘めているのに結構自分を卑下している人がいる。「実はあなたは(誰もが)尊い存在なんですよ」ということを手を尽くして分からせようとしている説話とのことだった。法華経というと難しいことばかり述べているのかと思っていたが、この話を読むとわかりやすくて、案外法華経は簡単なのかなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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