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テーマ:病院リハビリテーション(29)
カテゴリ:嬉しかったこと
病棟の廊下で咲いているジョコバサボテン
私は今リハビリテーション病院で常勤医として働いている。主な仕事は病棟の入院患者さんのお世話と訪問リハビリの診療である。 何人かの患者さんの主治医になっているが、実際のリハビリは理学療法士などがしてくれるのでそのまとめ役と病気になった時の手当てが主な任務である。今患者さん達のカンファレンスを終えてきたところなので、その内容などを紹介する。 本日は4人の患者さんについて協議した。集まるメンバーは理学療法士(ST),作業療法士(OT), 言語聴覚士(PT), 病棟看護師、ケースワーカー、医師の6職種である。まず最初に医師が入院してきた経緯を説明し、現在どういう問題点があるかを病状的、社会生活面で説明する。 例えば大腿骨頚部骨折患者さんの場合、現状は術後何日で3か月入院できるのでその間歩けるようになって帰れるのか、車いすで帰れるのか協議してもらい、退院する時は自宅なのか、施設なのかについても話し合ってもらう。ケースワーカーが家庭環境を詳しく調べてくれてあり、自宅は無理だとなると施設を探すことになる。このカンファレンスが終わった後、そのカンファレンスの結果を踏まえて家族面談が設定される。家族の意向を聞いて自宅にするか施設にするか決めて退院していくことになる。 当院の診療の流れは毎朝医師の回診があり、その後はST等のセラピストによる訓練がスケジュールに沿って行われる。午前、午後とみっちりスケジュールが組まれており、中には訓練は辛いからやりたくないという患者さんもいる。それだと筋力の回復が望めず寝たきりになってしまうかもしれない。そのような患者さんを励ましたりするのも我々の仕事である。ご高齢の方が多いのでみなさんスタスタ歩いて退院して行くということにはならないが、車いす退院でも元気な状態ならうれしい。リハビリして満期になり、少しでも筋力をつけて元気な姿で退院していかれる姿をみるのは嬉しいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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