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テーマ:指揮者と演奏家(楽員)(4)
カテゴリ:悲しかったこと
雪の中でもしっかり青さを保っている彼岸花(葉の時期)
世界的指揮者の小澤征爾さんが2月6日に心不全で亡くなった。88歳だった。1935年に中国で生まれ戦争が始まった1941年3月、5歳の時東京立川に帰国しているが中国に対する思い入れは強く中国の音楽発展に貢献し、中国の教科書にも載っている。今回の逝去に際し、各国からお悔やみが寄せられているが中国からのそれは小澤氏の中国に対する特別な気持ちに対する感謝の気持ちが込められていた。 小澤氏は押しも押されぬ日本が世界に誇る大音楽家だが若い時には青年特有の悩みや失敗もしている。音楽学校(短大)卒業時に健康上の理由か、履修単位の関係か1年間卒業が延期されてしまった。その時卒業できた人達は色々な分野で活躍しており、焦りや嫉妬心に苦しめられたとのことである。父親にそのことで注意されて嫉妬心を無くすよう集中的に訓練したとのことである。 その後卒業出来て国内外で活躍するようになってからNHK交響楽団の指揮者に抜擢された。アジアを演奏旅行していた時、朝6時頃まで酒を飲んでいて朝起きるのが遅くなり、遅刻を繰り返していた。増上慢になっていたのだと思う。ベテランの楽団員から生意気で不真面目な指揮者にはついていけないと総スカンを食らってしまった。世に言うN響事件で訴訟したり社会問題にもなった。 あの立派な小澤征爾さんがと思うが、社会でちやほやされだすと驕慢や油断が生ずるのは人の常だと思う。その後はその反省に立って世界中から尊敬される演奏と生活をつらぬいてこられたことは承知の通りである。なお今から14年前の2010年1月(74歳)食道がんで食道の全摘手術を受けている。大変な病気だったがそれを克服しその翌年の腰椎棘突起骨折も克服している。 N響から追放されただけでも精神的にダメになってしまう人もいる。食道がんで食道を全て切除されたことで、挫折してしまう人もいる。その中で小沢さんは不死鳥のごとくよみがえり、音楽の歴史を切り開いてきた。音楽界、国際交流界の巨人がお亡くなりになられた。心からご冥福を申し上げる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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