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テーマ:運がいい人 悪い人 (6)
カテゴリ:生き方
衛星放送で毎週水曜日にしている「英雄たちの選択」に時々コメンテーターで出演しており、「科学がつきとめた運のいい人」以外にも実に多くの本を出版しており、幸福な人生でここまで来たんだろうなと思っていたが、この本を読んでみたら事実は随分違っていた。 ご両親は夫婦仲が悪く、母親は離婚して彼女が高校生の時家を出て行ってしまった。母親にかわいがってもらった記憶はなく、ピアノの調律用に祖母が母親にそのお金を渡しても彼女のピアノは調律してもらえなかった。生活が苦しく経済的なこともあったのかも知れないが彼女が欲しいと思うものは何も買ってもらえず、叱られるばかりで、毒親と思っていたようだ。また肉体的には常に頭痛に悩まされており、恵まれない少女時代だったみたいだ。 学業成績は良かったので東大工学部に合格してから運が開けて現在の生活につながっているように思われるが、工学部卒業後、東大医学部大学院でも学び医学博士にもなっている。 勉強について本書の中で「いい歳になってからいまさら勉強するなんて遅いという人がいる。けれど学ぶことに年齢は関係ない。いつでも思い立った時に始めればいいのだ。勉強したいと思った時が適齢期だと私は思う。むしろ、ある程度の年齢になってからの方が学習効率もよく、有機的な学びができる可能性さえある。若い学生の持っていない材料も持っている」と述べており、不幸な生い立ちだったがそれをばねにして勉強を続け、自ら運を切り開いてきた人だと思った。 よくぞ、この本に書かれているような悲惨な家庭環境の中から今のような境涯を勝ち得たものだと讃嘆する。当に運のいい人だと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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