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今が生死

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2024.04.21
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カテゴリ:おとぎ話
ツツジとシャクナゲ

ハナミズキ              ウズラバタンポポ
トビズムカデ
あるところに多くの人や物から好かれている女性がいた。道を歩いていると殆どの小中学生たちが「こんにちわ」と挨拶してくれる。バスを待っていると知恵遅れの子供が笑いかけたり話しかけたりしてくれる。クラブ活動のかたずけ物をしていると仲間の人が近づいてきてどうしても○○さんの側に来てしまうと言われる。ご高齢の近所の人やゆかりのある人から絶えず電話があり、遊びに行きたいと言われる。
歯医者さんに行くと初対面でも先生が親しげに色々話しかけてくれる。結婚した家庭では夫の両親から夫の何十倍も好かれていた。その人が行くところ誰からもあの人はいい人だねと言われている。
人からだけでなく花々にも好かれているみたいで季節になると植えたり種を播いたこともないような花も咲き出して庭は花園のようになる。市街地に住んでいるのに狸が庭に現れて挨拶に来たこともある。
先日はムカデまで寄ってきた。夜中に突然家の中でご対面して仰天したが珍しくひ弱な夫が上図のムカデを何度も踏みつけて退治した。嫌われるのも大変だが好かれるのも大変だと思う。毎日友達との付き合いでおかずを作ってやったり話し相手になってやったりして大忙しをしている。
夫に対してはいつも豪華な食事を大量に作り、粗食、小食を望む夫と言い争いをしている。夫は粗食、小食が健康によいと信じており、何より無駄を出さないようにといつも言っているが聞いてもらえずいつも同じことで言い争いをしている。
でも多くの人や花たちに好かれるのは人や花に尽くしているからだと思う。夫にも本人は尽くしているのだと言っている。「多ければ残せばいいといつも言っているのに」ともいう。それでもわだかまりはとれず、言うことを聞いてくれないといまいましい気持ちを持っている。
周りからみると幸せで羨ましいと言われるが「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といつも不満を言っている夫、その不思議な女性の良さがいつか分かる時がくるのであろうか。





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Last updated  2024.04.22 06:49:29
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