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今が生死

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2024.05.12
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カテゴリ:感動したこと

星野富弘さんの絵と小文               庭の松葉牡丹

先月28日に口で絵や詩を書いて多くの人に勇気を与えてきた星野富弘さんが78歳でお亡くなりになられた。星野さんは体育の先生で24歳の時、宙返りをやった時に失敗して首の骨を折ってしまい、手足が全く動かなくなってしまった。
9年間病院に入院して、その間はお母さんがずっと付き添って看病してくれたが、悲しみと自暴自棄でお母さんに八つ当たりこともあった。しかし手足が使えなくても口は使えることに気づいて口に絵筆や筆を咥えて絵や詩を書き始め、主に花を描き、それに詩を添える画集を発行するまでになった。
上の写真はドクダミの絵だと思うが、それに小文「知らなかったよ こんなにきれいだったなんて すぐそばにいて知らなかったよ」と添えられていた。ドクダミは繁殖力が強く、何処にでも生えて嫌われている花だと思うが、よく見たら凄く綺麗だった。今まで気がつかなくてごめんという気持を書いたのではないかと思う。
自分はこんなに無様な姿になってしまったが生きて行かなくてはならない。でももっと辛い状態で生きている人もいるのだと前向きに考えるようになった。そして草花を描いているうちにどの花にも同じような愛情が感じられ、画集を出したら多くの人の感動を呼び、アメリカを始め多くの国で個展を開くまでになった。5体満足の人でもそれに感謝しないで粗末な人生を送っている人もいる。星野さんは首から下は全く動かすことが出来なくて、どんなにじれったい思いをしたか分からない。
それでも絵と詩を通じて多くの人と触れ合うことが出来た。体の障害などで悲しみにくれていた人達に勇気を与えることが出来て幸せだったと述べていた。首から下が全く動かないのにあんなに明るく楽しそうに生きてこられた星野さんのことを思って、もっと感謝し、明るく生きていかなければと思った。





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Last updated  2024.05.13 16:56:03
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