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テーマ:人材育成について(786)
カテゴリ:生き方
スパティフィラム
北大医学部同窓会新聞に医学部長の畠山鎮次さんが今春3月の卒業生114人に対して卒業生に贈る言葉を書いていた。 1876年、北大の前身である札幌農学校の開校式で初代教頭ウイリアム・S・クラーク博士は、「長年東洋の国々を暗雲のごとく包んできた因習と身分制度の暴政からの開放は、教育を受けようとする全ての学生たちの胸に高邁なる大志を抱かさずにおかない」と述べ、細かな校則を廃止して、「Be gentle」の一言を校則として学生達の自立心と独立心を目覚めさせ、個の確立を促し、北大の全人教育(知識、感情、志の調和のとれた人を目指す教育)の礎を作って下さった。諸君は大きな夢と高い理想を持ち、自らの資質と能力を最大限に発揮することができる「全人」としてそれぞれの医学、医療分野もしくはその他の分野で活躍されることを祈念すると結んでいた。 1876年以後何十万人という卒業生が輩出されてきたが、この全人教育の理念を知っている人は少ないのではないかと思う。 畠山さんがクラーク博士のことを持ち出したのはこのような伝統があるので、全人教育に誇りを持ち、医学医療分野で社会に大いに貢献してほしいと言いたかったのだと思う。 私も卒業生の端くれなので、夢を持ち、社会に対して責任感を持ち、後輩に対して模範となるような人生を歩まなければと思った。 注)Be gentle!はgentlemanの言葉があるので日本語では「紳士たれ」と訳されてきたが、gentleの意味は優しい、親切な、寛大な、などの意味があり、クラークの真意は日本乃至世界の人々に対して心から優しくて親切な人になりなさい、と言いたかったのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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