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テーマ:新しい老人像(207)
カテゴリ:生き方
エキナセア(ムラサキバレンギク)、バックに赤い花で提灯のように並んで写っている小さな花があるが、20年位前に三重県の友人に送ってもらったチロリアンランプである。
道を歩いたり廊下を歩いていると若者たちが姿勢よく跳ねるように颯爽と歩いている。自分はと見ると 腰が曲がり、背中が曲がり、首が前に曲がって、よたよたと歩いている。姿勢をよくして颯爽と歩いてみようと試みたが無理だった。 羨ましいと思った。彼ら男女は若々しくはちきれんばかりだ。神々しいようにも見えた。若さと老化の違いだと思うが自らを眺めてみて悲しくなり嘆かわしく思った。 昔ならそれが当たり前で、老兵(老人)は消え去るのみ、老人になっても表舞台でちょろちょろしているのは目障りだから早く消えた方がよいと思われていた。しかし近年の長命化によって様相は一変した。老人になっても早く消えた方が良いとは必ずしも思われないようになってきた。体は前曲がりになり、歩くのも躓きそうによたよたしか歩けなくなってしまったが、若者に負けないプロ意識はあるし、世界情勢への関心も若者に劣っているとは思われない。札幌農学校(北大)のクラーク博士は「少年よ大志を抱け」と若者に喝を入れたが、私は自分を含めて老人に喝を入れたい。「老人よ大志を失うな」と訴えたい。老人になると体の自由が利かなくなり、もう何も出来る状態ではない。死を待つだけであると思っている老人は多い。若い時は大志を持っていたかもしれないが今となれば幻みたいなもので、遠い昔のおとぎ話みたいなものだったと思っているかもしれない。そういう老人に告げたい。老人も人間であり、まだ生きている。生きている限り大志は失うなと叫びたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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