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今が生死

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2024.07.15
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カテゴリ:生き方
秋から冬に室内で咲いていたガーデンシクラメン。咲き終わったので屋外に出し、日に当て水をやったら夏なのに2度目の花が咲いた。冬咲いていた時より華やかだ。

土曜日は通常は休みだが本年4月からは常勤医が交代で勤務することになっており、13日の土曜日は出勤して病棟回診や患者さん家族との面談を行ってきた。
面談は60歳代男性患者の弟さんとの面談で退院後自宅に帰るか施設に入れてもらうかの話だった。ご本人は先天性股関節脱臼があり、歩行障害があったところに右脳出血に襲われ、左片麻痺、嚥下障害、言語障害の状態で私達のリハビリ病院に転院してきた。リハビリ効果が上がり、鼻から管を入れて栄養していたのが今では介助なしで自分で食べられるようになり、言葉もかなりはっきり喋れるようになり、その日の面談は弟さんだけでなく、本人も交えて面談を行った。本人は今までアパート住まいだったのでそのアパートに帰ってヘルパーさんや訪問看護の人達に来てもらって気ままに暮らしたいという希望が強かった。しかし病院側としては体位変換に介助が必要だし、車いす移乗も自分でできないこともないが見守りが必要、入浴もご本人は家に来てくれる入浴バスを利用するから大丈夫といっているが、アパートから階下のバスの所までの移動が大変である。デーサービスを利用すればそこで入浴もさせてくれるが、施設に入ればそれらすべてをしてもらえるので施設に入った方がよいとお勧めした。弟さんも同意見だったが本人はあくまで自宅(アパート)を希望していた。私は在宅の方も施設の方も両方に訪問リハビリにお伺いしており、在宅の方はヘルパーさんに食事を作ってもらったりして何とか生活しているが、掃除が行き届かず室内が乱雑である。施設の方は整理整頓が行き届いており、整った環境の中で暮らしていた。
あくまで在宅を希望する人は施設に入ったら自由がないのではないかと思っているようだが、施設でも結構自由に暮らしている人も多く、一旦施設に入ってみて窮屈だと感ずるようなら自宅に帰ったらどうですかという話もして最終結論は次回の面談に持ち込むことにした。ご本人にとってどうすることが一番いいかを基準にアドバイスしているが、こちらからみるととても在宅は無理だろうと思われる症例でも何が何でも家(アパート)に帰られる人もいる。そのような場合は世界に誇る我が国の介護保険を最大限使って快適に暮らせるようにケースワーカー等が手配してくれている。





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Last updated  2024.07.15 10:17:23
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