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今が生死

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2024.07.30
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カテゴリ:読書

まだ咲いている木立ベゴニア

ジャフメイト夏季号にエッセイストの松浦弥太郎さんが「しあわせって何だろう」という文章を寄せていた。
朝ベッドから起き上がる時に丁寧に身体のコンディションを確かめる。窓から外を見上げて今日の天気を確かめて晴れなら晴れで、雨なら雨で喜ぶ。コーヒーマシンに電源をいれて朝食の支度をする。グレープフルーツジュースとコーヒー、クロワッサンを一つ食べる。
朝食後はマラソンに出かける。朝日が昇り、外は明るくなりつつあり、丹念にストレッチしてからいつものコースをゆっくりと一時間かけて走る。呼吸を意識して決して無理をせず、心地よさを感じる速度で歩くように走る。走りながら今日のスケジュールを頭の中で組み立てる。走り終わったら、ストレッチをして今日1日の始まりの挨拶と感謝をする。
シャワーを浴び、髪と体を洗い、からっと乾いたバスタオルで体を拭いて身支度をする。ポッドキャストのニュース(スマホにソフトを入れれば好きな時にスマホでニュースが聴ける)を聴きながら台所と部屋の掃除をしたら、30分ほどソファに座って何もせず、何も考えずに、ぼんやり過ごし、頭と心と体の力を抜く。
これが僕の毎日の習慣で、一つ一つ全てに喜びがあり、一つ一つ全てが自分にとっての大切な仕事である。毎日の習慣は毎日の幸せと言い換えてもいい。しあわせとは他人や社会から与えられるものでなく、自分自身で生み出し、日々習慣として育てるものであり、その幸せの先に湧いた感謝を行動や営みで精一杯表すのが僕の生き方である。以上が松浦さんのエッセイの大筋を纏めたものである。
毎日会社に行ったり、学校に行ったりしている人からみたら、自分とは少し異なるように思えるかもしれないが、幸せに生きるための基本が詰まっているように思った。
晴れでも雨でも喜ぶ。マラソンの所に仕事や学校を当てはめてもいいと思う。一般にマラソンや仕事や学校は辛い。それでも無理しないで伸び伸びとする。これが大切なことだと思う。その後30分ほど椅子に腰かけて何も考えずぼんやり過ごし、頭と心と体の力を抜く。
この忙しい社会に暮らしていてそんな時間はないと思う人が多いと思う。私もぼんやり座っていたら、さぼった、怠けた、と自責の念に駆られると思う。今までもそんな時があったら先が短い人間なのに時間の無駄使いをしたと自己嫌悪に陥っていた。このエッセイを読み、その30分が大事なのかと気づかされ、一条の光明を見たような気がした。
幸せとは自分自身で習慣化するものであり、それを否定したり、恥じたり、もっと早くしたり、上手にしなくてはいけないなどと考えないで、あるがままに繰り返していくことが幸せなのだなと思った。私はいつもこせこせしながら生きてきた。30分間何もしないでソファに座っているなんて自分自身を許せず幸福の反対の気持ちだったが、それを幸せと考える人がいたことを知り、自分ももっと広い心になれば幸せになれるのではないかと思えた。自分を幸せと思えれば感謝の心が湧いてくる。その心が湧いてくればそれにどうしたら報いられるかと考える。いずれにしても各人が自分を幸せと考えられる行動習慣を作っていくことが最も大切なことなのだなと思われた。










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Last updated  2024.07.30 14:31:22
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