カテゴリ:ベトナム政治・経済・社会観察
昨日のTuoiTre紙より。ベトナムの国会常務委員会は財務省、農業農村開発省の大臣を呼び、最近のインフレに関しての政府の責任を問いました。こんな日本で聞いたら非常に普通に聞こえるニュースですが、そのニュースには「ベトナムの国会運営史上初」という副題がありました。最初は「何が初なんだろう?大臣が質問されるのも最近では珍しくは無いのに??」と思うと、恐らく答えはこの「常務委員会」というところにありそうです。
ベトナムの国会議員はいわゆるフルタイムとパートタイムに分かれます。比率はちょっと忘れましたが、大部分の国会議員はパートタイムで、通常国会会期のみハノイに上がってきて、国会議員としての職務を果たします。フルタイム国会議員は常務委員会に所属し、日頃から立法や行政監督業務を遂行します。今回大臣に対する質問を「常務委員会」が行ったというのも、通常国会以外で常務委員会が大臣を呼び出し質問することが初めてという意味のようです。 国会の機能は強化される傾向で、フルタイムの国会議員も増えています。今後もこのように、「国会対策」に苦慮する行政官も増えてくるのかもしれませんし、それが少しでもベトナム行政の透明度を増すことを期待します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月31日 02時11分37秒
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