京都 祇園祭2010 ~山鉾巡行~ (その1)。
梅雨が明けたこの日、京都「祇園祭」のクライマックスとなる「山鉾(やまほこ)巡行」に出掛けてきました。 四条烏丸から続く山鉾巡行の沿道には、観光客など約20万人(京都府警13時発表)もの人が訪れ、「動く美術館」とも称される豪華な織物や金具類を装飾した「山鉾」に見入っていました。 祇園祭は八坂神社の祭礼なのですが、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに日本の三大祭と言われるもので、その長きにわたる歴史と豪華さと祭事が1ヶ月にわたることでも知られています。 およそ1100年前の神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り、災厄除去を祈る祇園御霊会を行ったことが始まりなんだそうです。 山鉾の数は全部で32基(鉾9基、前祭の山14基、後祭の山9基)あり、長刀鉾を先頭に午前9時に四条烏丸を出発しし、四条通~河原町通~御池通と経由し新町御池までの約4キロの道のりを午後2時ぐらいまで5時間かけて巡行します。 途中、長刀鉾に乗った稚児による「斎竹(いみたけ)の注連縄切り」や、「くじ改め」などといった見どころがあるほか、「辻回し」と呼ばれる交差点での巨大な山鉾の方向転換が一番の見せ場となっています。 山鉾はその構造上、車輪による方向転換が出来ないため、路面に青竹を敷き、水をかけて車輪を滑らせながら向きを90度変えます。これを「辻回し」と呼んでいます。 先頭の山鉾「長刀鉾」には、唯一「生身」の稚児(ちご)→生稚児(いきちご)が乗っており、そのほかの鉾には人形がその代役を務めています。かつては船鉾を除くすべての鉾に10歳前後の少年が稚児として乗っていたそうですが、稚児になるためには2000万円!?!?とも言われる多額の費用がかかるらしく、それ故に京都市内の資産家などの家庭から選ばれるのが例なんだそうです。 そんな豪華な山鉾は、巡行が終わると余韻に浸る間もなく直ちにバラバラに解体されてしまいます、良い思い出が消え去る前に。そして来年へ向けた時が刻み始めるのでありました。▲午前8時過ぎ、交通規制と共に祭りの準備が始まった。.▲細い路地から四条通へと出てきた鉾。.▲祭りの起点、四条通と烏丸通りが交わる四条烏丸交差点。.▲午前9時に山鉾巡行が始まり、四条通は祭り一色に。.▲通りを挟むビル群と山鉾は祇園祭らしい光景のひとつ。.▲オープニングの見せ場、「斎竹(いみたけ)の注連縄切り」。.▲長刀鉾に乗った生稚児によって注連縄がバッサリ!.▲そして祭りの安全を祈願して、お祓いが行われた。.▲最初の見せ場、辻回しが行われる四条河原町交差点。.▲都大路を次々と山鉾が繰り出してくる様は壮観です!.▲最初の辻回しが始まり・・・.▲同業カメラマンさんのTシャツに共感。.▲TVリポーターの浴衣姿も綺麗やった。.▲青空も綺麗な河原町通をゆく山鉾巡行。.▲浴衣乙女と山鉾のコラボも京らしい光景。.▲冷茶を給仕するボランティアの浴衣乙女たち。.▲2つ目の辻回しポイント、河原町御池交差点。.▲炎天下の中、皆さん大変そうです。.▲山をバックに行われる辻回しも、京都らしい光景。.▲暑いよねぇ~。(御池通にて).▲御池通の市役所前をゆく巡行列。暑さ絶頂!!太陽ギラギラ!!.▲市役所庁舎と山鉾も似合います。.▲大名行列さながらの巡行は、大きい通りも小さく見える。.▲小休止を挟みながら巡行は行われる。.▲最後の辻回しとなる新町交差点。..( その2へとつづく )