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カテゴリ:呼吸リハビリテーション
酸素の話
近年、パルスオキシメーターによる酸素飽和度(Saturation:SpO2)が動脈血酸素分圧と よく相関することが認められ、在宅酸素療法など各種臨床場面でさかんに用いられるように なってきました。 酸素飽和度(Saturation:SpO2)とは・・・ 動脈血中の酸素濃度を表す場合は、一般的に動脈血酸素分圧(PaO2)と酸素飽和度が 用いられる。酸素は血液中のヘモグロビン(Hb)と結合し組織へ運搬される。 このHbとO2の結合は可逆的で、酸化ヘモグロビン(HbO2)と呼ぶ。 酸素飽和度とは、実際にHbと結合した酸素量を、最大結合し得る酸素量で除した百分率 である。 この酸素飽和度と酸素分圧の関係は酸素解離曲線で表され、酸素飽和度から酸素分圧を 推定する。臨床的には以下の換算表がよく活用される。 PaO2 SpO2 100torr 98% 90 97 80 95 70 93 60 89 50 83 PaO2は60Torr以下、それに相当する異常な状態を、呼吸不全と定義されます。 臨床的には高齢者はSpO2 95%程度、臥床傾向にある場合では93%前後を よく観察します。80%代で酸素療法が開始されます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.03 08:21:24
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