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カテゴリ:意識・意識障害
いま、在宅から入院されている遷延性意識障害の患者様を担当しています。
発症してから6年、四肢拘縮もかなり強い。 在宅で療法士さんが座位練習などされていたそうだ。 『○○さーん!わかりますか? 先生、聞こえているのでしょうか?』 私は間を入れずに、『聞こえてますよ。』と何食わぬ顔で言った。 この返答に少し驚かれていたようであったが、 今までの自身の研究から、『聞こえてますよ。』というのは普通である。 『音楽もいい刺激になりますが、本人さまを囲んで話をするのが最も反応がいいようですよ。』とアドバイスした。 ちょっとした表情、何気ない仕草、硬直状態の変化、言葉にならないような声、 これらを活用して本人さんは何かを伝えたいのだ。 それを私たちは感じてあげないと・・・・ と言われていたのは、私の尊敬する看護師さんで、 『看護の力で意識障害を回復させる』ことを発表した、神谷克子さんの言葉である。 意識障害の覚醒・リハビリテーションへの理解は非常にむづかしい。 しかし伝えなければ、伝わらない。 来年、またN教授のもとに出向き、また他の研修会などにも出席し、 『伝えなければ、伝わらない。』と感じた一瞬であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.19 23:05:43
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