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カテゴリ:意識・意識障害
伊藤 志津子:その人らしく生きることを考える 遷延性意識障害患者を受け持って、看護学生、48(4)、58-61、2000
66歳で脳梗塞を発症し、以後、遷延性意識障害の77歳女性。1999年7月5日の看護実習開始時には、実習生(伊藤氏)の声かけに対し眼球の動き、瞬きで反応した。 実習2週間目:了解の時は1回瞬き、拒否の時は開眼したまま、あるいは閉眼のどちらかで反応する。 実習3週間目:クラシック音楽をかけ、実習生の問いかけと瞬きによる反応で音量調整ができた。脈拍が、軽快なリズムの時は増加し、ゆったりしたリズムの時は平常に戻る。レモン水による口腔ケア中の反応に対して、実習生が了解していることを言葉で返すと、必ず表情が穏やかになった。 実習4週間目:病室に入る気配を、わずかながらでにも感じるようになってきた。実習生が声をかける前に気配を感じ取って視線を移し、実習生の動きに合わせて追視した。声かけへの反応も早くなった。雨ふりのニュースに合わせて声かけを加えると、首を動かし、外を見た。七夕飾りを持参すると、驚いた表情で目と口を大きく開いていた。寄り添って飾りを見ていると、目元が優しくなり穏やかな表情になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.07 00:05:20
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