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家族の観察によると、約4割の患者は周囲に対する理解・認知がある
*内田 富美江:岡山県下における遷延性意識障害患者の療養生活と介護者の現状、川崎医療福祉学会誌、10(2)、219-224、2000 遷延性意識障害患者の実態と家族ケアの際の心理状態を明らかにする目的で,岡山県内において遷延性意識障害者のケアをしている家族を対象に生活実態についての調査を行った。岡山県内には少なくとも659名の意識障害患者が療養しており、平均年齢は68歳7ヵ月であり、80.2%が入院療養。意識障害の原因は脳血管障害によるものが約60%、交通事故による脳障害が約20%。 患者の周囲に対する理解あるいは認知の状況は、「よくわかる」と感じていた家族は12.2%、「少しわかる」と感じていた家族は26.0%、「あまりわからない」と感じていた家族は12.7%、「ほとんどわからない」と感じていた家族が49.2%であった。「よくわかる」と評価した家族の方が、外出およびそれに準ずる行動をとる傾向にあった。医師によって昏睡状態であり回復の可能性が乏しいと診断された症例でも30~40%の家族は症状の変化と回復の徴候が感じられたとしており、家族にとってわずかな症状の変化が改善への期待につながっていた。患者に対する介護を支える心理的要因では「家族としての責任」が65.9%、「患者に対する愛情」が23.7%の家族で挙げられた。 医療従事者は、医療が見放した回復不可能な患者に対しても、家族は生きる意味、意義を見出しケアを継続している場合も多くあり、見落されがちな家族のケアを認知し、支援することが大切である。 <私の所見は・・・> 私は4割ではなく、そのほとんどが周囲の理解をしていると考えております。 残念ながら本人の理解度を図るスケールが確立されていないこと、高価な機械が 簡単に使えないことなどです。 fMRI、光トポグラフィーといった機会をもっと簡単に、一般の医療機関でも 使用できれば、見方もかわるのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.24 22:59:34
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